生き方の選択
農福連携の先駆的取り組みをしている北海道浦河町にある「べてるの家」で生活する人の中には「私、この病気治りたくないの」という人があるそうです。
その理由は、「ここは、とっても住みやすいし医師も来てくれる」というのです。
医師というのは、元浦河赤十字病院(現浦河ひがし町診療所院長)の川村敏明 医師のことです。
川村医師は、「こちらが頑張れば頑張るほど治せないダメな歴史を作ってきた」と嘆く。つまり、精神医療に薬を使えば使うほど回復から遠のいていった日々を回顧してのこと。
元ソーシャルワーカー(現北海道医療大学教授)の向谷地生良さんとタッグを組んで「べてるの家」を育ててきたのです。
「働く」「役割」「安心してサボれる」「弱さを絆に」
みんな驚くほど楽しそうで元気「奇跡の病気」
などと、それぞれのペースでのびのびと生きている。
治ることがどういうことなのかは、様々な価値観があることです。
しかし、生き生きと生きることも、治るという一つなのかも知れませんね。
「…十二年間血漏を患いたる女、イエスの後ろにきたりて、御衣のふさにさわる。それは、御衣のふさに触れば救われんと心の中にいえるなり。イエスふりかえり、女を見て言いたまふ『娘よ、心安かれ、汝の信仰なんじを救えり』女この時より救われたり。(マタイ10:20-22)」
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