ムンクの叫びをどう見るか?

「二人の友人と外を歩いていると、太陽が沈み始めた。見る見るうちに空が血のように赤く染まる。私は疲れを感じて立ち止まり、フェンスにもたれかかる。蒼黒いフィヨルドと街の上空が血と炎で彩られる。友人たちは歩みを続ける。私はそこに突っ立ったまま不安に身を震わせる。自然をつんざく終わりのない叫びを感じて」(『ムンク ムンクオスロ博物館』より)
https://www.excite.co.jp/News/bit/E1480903909449.html

ノルウェーオスロにあるムンク美術館のスタッフによると、「『叫び』の絵は、人が叫んでいるのではなく、自然をつんざく叫びが聞こえているんです」とのことです。

そう言われると、口の形や手の位置が叫んでいるポジションではないように感じますね。

タイトルからの連想で、その中に描かれた人物が、叫んでいる印象が広がってしまったのでしょうかね。

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https://www.excite.co.jp/News/bit/E1480903909449.html?_p=4よりスクリーンショット

 

叫ぶと言えば、聖書の中にも、次のような記述があります。

『イエスが湖の上を歩いておられるのを見た弟子たちは「あれは幽霊だ」と言っておびえ、恐ろしさのあまり叫んだ。イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。するとペテロが答えて、「主よ。あなたでしたら、私に命じて、水の上を歩いてあなたのところに行かせてください」と言った。イエスは「来なさい」と言われた。そこでペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスの方に行った。ところが強風を見て怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだ。イエスはすぐに手を伸ばし、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。」そして二人が舟に乗り込むと、風はやんだ。(マタイ14:26-32【新改訳2017】)』

非常に好奇心が強く、行動派のペテロが、水の上を歩いているイエスと同じように歩きたいと願い聞き入れられます。

数歩は、うまく歩いたようですが、「強風を見て怖くなり、沈みかけたので、…叫んだ」と記されていますね。

ペテロは、イエスを見て集中して、水の上を歩くマネをしているうちは大丈夫だったのですが、その間に強風が割り込んできたので、それに気をとられてしまったのですね。

自然界からも、色々な音や雨風を通して、「自然をつんざく叫び」が聞こえる時があります。その時には、創造主である神を見上げると平安を得られるのですね。

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Posted by dblacks