死への現実感が生への現実感を高める
ホスピスは、座して死を待つ所というイメージもありますが、実際の現場は、いのち溢れる所なのだそうです。
生きるエネルギーに満ちあふれているのだと、医師は言っていました。
ホスピスでの主な治療は、緩和ケアですから、痛み止めを処方するのだそうですが、医師の仕事は、自分専用の椅子を持ち歩いて、回診をするのだそうです。
ベッドサイドで、ジックリ話を聴くのだそうです。
巷の5分診療とは次元が違いますね。
人間は、致死率100%ですから、いつかは、肉体的死を迎えるのです。
それは、分かっているのですが、自分にいつ訪れるか分からないので、おぼろげにしかイメージができていないのですね。
ホスピスに入れるのは、末期がんか免疫不全など治療の方法が見つからずに、余命が限られた人なのです。
この方々は、別な表現をすれば、死の現実感を受け容れているのですね。
それが、イメージされると、限られた生への現実感も高まり、生きるエネルギーが充ち満ちてくるようですね。
本当は、「生かされている」のですが、「生きる」って、不思議ですね。
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