奴隷の子と自由の子
アブラハムには、二人の息子がいました。
正妻サラから生まれたイサクと女奴隷のハガルから生まれたイシュマエルです。
イシュマエルは、アブラハムが86歳の時に誕生し、イサクはアブラハムが100歳のときに誕生しました。
創造主である神を信じていたアブラハムですが、人間的には限界を感じていたのです。
自分自身の状況を知る正妻サラも同様で、当時の習慣にならって女奴隷のハガルによって跡継ぎを儲けようとしたのです。
これは、人間の考え方であって、神の時を待てなかったという失敗認定される結果になりました。
サラが主導的に采配したハガルを通じて跡継ぎを得るということが、自分の子イサクの誕生の後、後々のトラブルを警戒し、イシュマエルを追放するという結果になりました。
人間的には、ひどい話ですが、神の側からは、イサクもイシュマエルも祝福を与えるということでバランスをとっているのですね。
ここで示されているもう一つのコトは、相続人は、奴隷の子ではなく、自由の子であるということです。奴隷の子であるイシュマエルが悪い訳ではありません、例示であり対比です。
信仰の父アブラハムの信仰を受け継ぐ今の時代の信仰者も、信仰を通じて自由の子とされていますから、相続人として、カウントされ、本当の自由の地、天のエルサレムを相続するのですね。
『神はまた、キリスト・イエスにあって、私たちをともによみがえらせ、ともに天上に座らせてくださいました。それは、キリスト・イエスにあって私たちに与えられた慈愛によって、この限りなく豊かな恵みを、来たるべき世々に示すためでした。
この恵みのゆえに、あなたがたは信仰によって救われたのです。それはあなたがたから出たことではなく、神の賜物です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです。実に、私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、私たちが良い行いに歩むように、その良い行いをあらかじめ備えてくださいました。(エペソ2:6-10新改訳2017)』
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません