ヤコブが示された天国への階段

『ヤコブはベエル・シェバを立ってハランへ向かった。とある場所に来たとき、日が沈んだので、そこで一夜を過ごすことにした。ヤコブはその場所にあった石を一つ取って枕にして、その場所に横たわった。すると、彼は夢を見た。先端が天まで達する階段が地に向かって伸びており、しかも、神の御使いたちがそれを上ったり下ったりしていた。見よ、主が傍らに立って言われた。「わたしは、あなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。あなたが今横たわっているこの土地を、あなたとあなたの子孫に与える。あなたの子孫は大地の砂粒のように多くなり、西へ、東へ、北へ、南へと広がっていくであろう。地上の氏族はすべて、あなたとあなたの子孫によって祝福に入る。見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」(創世記28:10-15新共同訳)』

ヤコブは夢を見た。この時、70才にして、様々な葛藤を抱えて嫁探しに出た。

『先端が天まで達する階段が地に向かって伸びており、しかも、神の御使いたちがそれを上ったり下ったりしていた。』

賛美歌の320番の第3節はこの箇所から、『主のつかいは、み空に、かよう梯のうえより、招きぬれば、いざ登りて、主よみもとに近づかん』と綴られています。

歌詞では、「梯」となっているが、新共同訳によれば「階段」と翻訳されている。

「階段」という語は、聖書中ここにしか使われていないヘブル語だということです。

天地を結ぶ階段はすでに備えられていたのですね。

人類は、バベルの塔など、人知で天に到達しようと、くり返し試みましたが、達成できませんでした。

現代でも、宇宙開発という名の下に試みは続いているようですが、果たしてどうなることでしょうね。

でも、「天地を結ぶ階段」は、主イエス・キリストの十字架による贖いによって完成し、信仰者は、その恵に預かることになりました。

創造主である神の約束は、主イエス・キリストの十字架によって成就され、永遠への門として備えられているのですね。