「正直者は馬鹿を見る」か?

『…この社会はどういうわけか心優しい人間ほど、生きにくい構造をもっている。”正直者は馬鹿を見る”のである。 ところが、私たちはそれを「病気になるのはあなたが弱いからだ」とさげすみ、病者は「やはり自分は……」と自分自身を責める。(参考文献:暴力と人間p109)』

近年、弱肉強食の傾向が強くなってきた傾向を感じます。自分が優位のなるためには、手段を選ばずに、傍若無人に振る舞う輩が大成しているのではないかと、目を疑いたくなる社会が目の前に広がっている。大衆をだましても、踏みつけにしても心も痛まないという人達の台頭は、余計に正直者を自認する人達を苦しめているように感じます。

結論として、世の中がどうであっても、正直者であることが責められるものではないということはきちんと押さえておきたいですね。

また、同時にこの世を生き抜く知恵を授かるように祈り求める必要性を感じます。

『「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。(マタイ10:16新改訳2017)』

信仰者は「羊」と表現されていますが、狼の群れの中に送り込むようだと記されています。正に、今の世の中を描写しているようです。

ですから、『蛇のように賢く、鳩のように素直に』と記されているのです。

これが、一人一人にとって、何を指すのか? ケースバイケースでしょうから、自分で自分が生き抜くための知恵を祈り求める必要があるのですね。

未分類

Posted by dblacks