今までで一番高いところは? 金澤翔子さん
書家として活躍されている金澤翔子さんは、ダウン症なのだそうです。
成人してから、自立をテーマに一人暮らしをしているそうです。その街で、彼女の存在は、周囲の人々を癒やしているのだそうです。彼女にとって、近所のお菓子屋さんが、特にお気に入りの場所のようです。
仕事で行くことになったニューヨークのロックフェラーセンターでインタビューを受けたそうです。
「翔子さんが登ったところで一番高いところはどこ?」
と聞かれ
「お父様の肩車」
と答えたと言います。
彼女にとって、父親は特別な存在でした。
母親は、翔子さんを産んで、ダウン症だと知ったのですが、父親にはしばらく黙っていたのだそうです。それでも「千人に一人授かる大切な子なのだよ」と大切に育てていたのだそうです。
その父親も翔子さんが14才の時に他界したそうです。
父親が「大切」に接した「愛」は確実に翔子さんに伝わっていたのですね。
インタビュアーは、地上70階、高さ259mをアピールするかのような質問だったのかも知れませんが、翔子さんの中では「お父様の肩車」の方が高く、他を圧倒するほどの感動体験だったのでしょうね。
参考文献:悲しみを力に 金澤翔子書 《(金澤翔子)書家》金澤泰子文
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません