自分勝手と自己本位
人間は一生かけて、自分の基準を作り上げて行くのですね。それは、「自分のものさし」と言われるモノです。
しかし、様々な経験を積み上げていくことによって、その瞬間瞬間で変わっていくものですしょう。
一方、世の中には、人それぞれのものさしが溢れかえっていますから、自分のものさしだけを基準にしても、うまく行かないことが多くなるのですね。
自分勝手とは、「他人はどうでもよく、自分だけがOKであればいい」という意味合いが濃いように考えています。自己本位というのは、同じように聞こえますが、自分を基準として考えるというニュアンスは、他人のものさしを思いやる余地さえあれば、より良い方向に行きそうです。
このさじ加減で、筆者も含めて多くの人が葛藤をしていますね。
古来のものさしの単位に「キュビト」というモノがあります。これは、人間の肘から指先までの長さを一単位にするものさしです。おそらく、現場の監督の長さを基準にして作業を進めたのではないでしょうか?もし、そうではないとしたら、作業する人によって長さがまちまちになり、おかしなカタチのものが出来上がっていたでしょうね。
今の時代は、工業規格によって、単位が決められて、取引には厳格な基準(ものさし)があてがわれます。そこまで、厳格でなくても、コミュニティーの一人一人が許容できるような基準(ものさし=ローカルルール)が合意形成されると、物事がよりスムーズに運ぶことでしょうね。
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