肝心なことを忘れないように 申命記6:12
『あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出された主を決して忘れないよう注意しなさい。(申命記6:12新共同訳)』
備忘録というものを活用していますか? 忘れた時に備えて大切なコトをメモしておく手帳のことですね。最近はセキュリティも考えて、パスワードなどを書く場合には、慎重に管理する必要がありますね。
記録する紙も羊皮紙という高価な紙しか無い時代の「忘れないように」という配慮は、繰り返し語り伝えることでした。聖書の中には、同じような記述の繰り返しがありますが、変わっていく世代に、繰り返し語られたという記録のようですね。
人間にとって、歴史は偶然に感じられますが、創造主である神の視点からは必然なのです。
イスラエルの民は、ヨセフの時代に食糧危機に陥った時に、エジプトに助けを求め、そのままエジプトに居つき、王朝の体制が変わると、奴隷にされてしまったのです。エジプトの強権政治は、イスラエルの男児を削減し、自分たちがいつまでも奴隷として使役できるようにしましたが、その中からモーセがエジプト王女の養子とされ、英才教育をされた後、不思議にも羊飼いの経験を経て、出エジプトの指導者として召命されます。
モーセは創造主である神の使命とバックアップで、エジプトの強権政治に粘り強い交渉をして、出エジプトを達成するコトになるのですが、この紆余曲折は、「十戒」という映画になるほど、不思議な流れでした。
とにかく、イスラエルの民は、奴隷とされていたエジプトから創造主である神に引き出されて救い出されたのです。この肝心なことを忘れないように繰り返し繰り返しイスラエルの民に語られたのですね。
現代の信仰者は、「罪の奴隷とされていたところからメシアであるイエス・キリストの十字架の贖いによって引き出された。」のです。ですから、奴隷では無く自由人なのです。この肝心なコトを忘れないようにしたいですね。
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