敵同士でも何とかなるのが人間 夏目漱石
『離れればいくら親しくってもそれきりになる代わりに、一緒にいさえすれば、たとえ敵同士でもどうにかこうにかなるものだ。つまりそれが人間なんだろう。 夏目漱石』
「遠距離恋愛は実らない」などと言います。実際の距離感も人間関係を左右する要素があるように感じます。
夏目漱石の時代ならなおさらで、今の時代なら、スマホなどで、ビデオ通話などがあり、距離感の影響もかなり縮まっていますからね。
「一緒にいさえすれば」の代表格は、嫁と姑でしょうか?
「敵」なのか? どちらが「鬼」なのか?は、わかりませんが、かつての時代ならば、「角を隠して嫁入りしていた」と考えると、隠す角があったのでしょうね。それが抜けずに、突き合わせれば、流血騒ぎにもなりかねません。
衛生観念や生育環境、価値観の違いなど、人の背景は、十人十色ですから、合わなくて当然です。
気になる所にエネルギーを使い続けると、エネルギーが枯渇してしまいかねないほどの疲弊状態になってしまうでしょうね。
ある日、あるきっかけで、同じ方向性を感じ、共通点や共感性を感じるタイミングがあれば、両者の関係は改善することになります。
ですから、興味を持ってお互いを観察することは大切ですが、あら探しや目くじらを立てることよりも、「共通項」や「共感性」を発見することにエネルギーを使っていくと疲弊を回避できる可能性があります。
自分にないものや自分の嫌なところが気になるのが人間ですから、それを受容した上で、より良い関係になれれば幸福感も増すことでしょうね。
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