シバレルときくとポカンとする
「今日は、シバレルねえ」
と北海道出身の人から聞いて、意味がわからずにポカンとしておりました。
ある時には
「これ投げてくるわ!」
と言い残して、軽トラックに荷物をいっぱい積んで出かけていきました。
帰ってきてから、北海道弁について教えてもらいました。
「シバレル」とは、凍えるほど寒いこと、「投げる」は、捨てることだそうです。
シバレルときくと、縄で縛るを連想していましたから、何のことかわからずポカンとするわけです。
また、投げるというと、ボールを投げることを連想していますから、まさかゴミを捨てるなどとは想像できないですよね。
同じ日本で、日本語を話しながらでも、通じないことがあるのだという体験でした。
今は、テレビの普及で、標準語なるものが、日本全国津々浦々に浸透しているのだそうです。
それでも、ローカルエリアでは、日々のコミュニケーションには方言は欠かせないようです。
地方の方々は、バイリンガル、同時通訳を実践されているのですね。
「都市部は田舎者の集まりでもある」という話もあります。
元々の原住民は、人口が増えるにつれて、薄まっていく傾向がありますから、その国の各地から都市部に出てきた人たちが多数になることもあるのですね。
方言の成り立ちの一説には、コミュニティーの確立とセキュリティではないかというのがあります。
このセキュリティは、危険回避のためによそ者を排除するという意味合いも含まれています。
安全安心を追求するのか、コミュニティーの拡大を目指すのか、先人は悩んだでしょうね。
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