勤勉な人の心 箴言13:4

努力家,勤勉,怠け者,空想生活

『怠け者の心は欲を起こしても何も得ない。勤勉な者の心は豊かに満たされる。 (箴言13:4新改訳2017)』

空想家と努力家との対比ですね。

空想家は、「いつかは…理想のカタチに」という表現をすると批判されます。

なぜ、批判されるかは、本当に向き合う現実を無視してしまいがちだからです。

先人の箴言は、このような教訓を繰り返し記しています。

それは、時代を重ねても、人間の本質は変わっていないということなのでしょう。

「8020の法則」などと言われますが、アリの世界でも、20%のよく働くアリが80%の食料を集めるなどとのデータがあります。よく働くアリ20%普通に働くアリ60%ずっとサボっているアリ20%という研究もあるようですね。
参考サイトhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%83%8D%E3%81%8D%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

人間社会でも、よく似た傾向があるようです。

最近は、対人恐怖や社会性適応が難しいなどの理由で、引きこもる人がクローズアップされています。マインドの改善や状況の改善、そして、支援体制が適確でないと、社会性の回復が難しいですね。支援する気持ちもないのに、怠け者だと非難だけしていると、ナカナカ光明が見える方向には進めないことでしょう。

一方、努力家の場合は、目の前にある課題に対して、取り組む意欲を持っています。

まず、情報を集めて、「何をいつまでにする」という選別と設定ができます。

それは、好き嫌いではなくて、する必要があるか、しなくてもよいかという切り分けができるということです。

中には「こんなことやりたくない」という気持ちが芽生えることもあるでしょうけれど、必要と判断したら取り組む姿勢が大切ですね。

部屋の中の片付けを先送りしていると、色々なモノが積み重なって、ゴミと大切なものの区別さえつかなくなり、ゴミ屋敷化するという話を聞きます。その理由は、目の前の課題に向き合えないことから始まっているのですね。

ある程度、メドが付いていると、心もスッキリします。ゴチャゴチャしている環境では居心地がよくないものです。

人間は、理想を追い求めて夢を描いて生きていくのは素晴らしいことですが、現実的なことにも目を向けていくことができると、自分がやりたいこと、実現したいこととの間にあるギャップを縮めていくこともできます。

このギャップがありすぎること、空回りし続けること状態を、空想と表現するのかも知れませんね。