努力の成果を可視化する 君原健二

『努力の成果なんて目に見えない。でも、紙一重の薄さも重なれば本の厚さになる。 君原健二』

挫折を味わった後に、頂点を極めた人のフレーズには重みを感じます。

金メダリストとして、君原健二さんを知っているという方はいると思いますが、どのような経歴かまでは知らないのではないでしょうか?

毎日、コツコツと努力しているつもりでも、手応えもなく、五里霧中の気分という人も多いことでしょうね。

ある程度の地点まで移動したときに、振り返ってみてその差に気づくのですから、それが、努力の結果ということになります。

でも、「あれだけがんばってきたのに、これだけかー」という嘆きの声が聞こえてきそうです。

このフレーズの後半、紙を束ねると本になるという展開は、目からウロコを落とされる思いがしました。

刃物の切れ味をデモンストレーションする時に。「一枚が二枚、二枚が四枚、四枚が八枚…」などと、倍々ゲームで、あっという間に紙吹雪になる光景を見たことがあります。

実際には、一日に1枚の原稿を書き続けていけば、10年で3650枚(閏年は除外)の束になります。100枚が1cmだとすると、36.5cmの高さになります。

この計算だと紙の厚みは0.1mmということになります。

このような、紙一重の積み重ねこそ、人生にとって重要なのですね。

特に、努力を意識しなくても、そのような積み重ねに生かされていることをイメージすると、毎日の自発的な行動から生み出される積み重ねこそ、人生にとっての礎を為していくのです。

「…をしなければならない。」と考えると、余計な力が入りすぎてしまうといけないので、「今日は何をしようか?」と考えて、できることをコツコツ、飽きたら他のことをコツコツしていくという人生も、また、楽しいかも知れません。

自発的に何かをし、それが努力の積み重ねにつながって行くという善循環をイメージしたいと考えています。

君原 健二(きみはら けんじ、1941年3月20日 – )は、日本の男子陸上競技(長距離走・マラソン)選手。1960年代から1970年代前半の戦後日本の男子マラソン第1次黄金時代に活躍したランナーである。また、オリンピックには3大会連続で男子マラソン日本代表として出場した。福岡県北九州市出身。

東京五輪男子マラソンの失敗はしばらく尾を引きなかなか立ち直れなかったが、初めて女性からのファンレターが届いたのをきっかけに相手の女性と交流を深め、高橋コーチは二人の結婚を承諾した。結婚後の君原は次第に復帰し、1966年にはボストンマラソンのほか同年のバンコクアジア大会でも優勝を果たした(それから4年後の1970年バンコクアジア大会でも金メダルを獲得)。
君原健二 wiki

未分類

Posted by dblacks