巻物の封印が解かれる 第1から第4の封印について ヨハネの黙示録6:1-8

2023-07-08

『1 また私は、子羊が七つの封印の一つを解くのを見た。そして、四つの生き物の一つが、雷のような声で「来なさい」と言うのを聞いた。2 私は見た。すると見よ、白い馬がいた。それに乗っている者は弓を持っていた。彼は冠を与えられ、勝利の上にさらに勝利を得るために出て行った。3 子羊が第二の封印を解いたとき、私は、第二の生き物が「来なさい」と言うのを聞いた。4 すると別の、火のように赤い馬が出て来た。それに乗っている者は、地から平和を奪い取ることが許された。人々が互いに殺し合うようになるためである。また、彼に大きな剣が与えられた。5 子羊が第三の封印を解いたとき、私は、第三の生き物が「来なさい」と言うのを聞いた。私は見た。すると見よ、黒い馬がいた。これに乗っている者は秤を手に持っていた。6 私は、一つの声のようなものが、四つの生き物の真ん中でこう言うのを聞いた。「小麦一コイニクスが一デナリ。大麦三コイニクスが一デナリ。オリーブ油とぶどう酒に害を与えてはいけない。」7 子羊が第四の封印を解いたとき、私は、第四の生き物の声が「来なさい」と言うのを聞いた。8 私は見た。すると見よ、青ざめた馬がいた。これに乗っている者の名は「死」で、よみがそれに従っていた。彼らに、地上の四分の一を支配して、剣と飢饉と死病と地の獣によって殺す権威が与えられた。(ヨハネの黙示録6:1-8新改訳2017)』

いよいよ封印が解かれます。ここから大患難時代が始まりです。封印が解かれるに従って、地上で人類が経験する患難の度合いが増していきます。

大患難時代は、「ダニエルの70週目(ダニ 9:27)」です。反キリストが「来るべき君主」(ダニ 9:26)として登場し、多くのユダヤ人たちと契約を結びます。ただし、反対するユダヤ人もいます。これは、平和条約で、ユダヤ人たちは、神【主】ではなく、この世の政治権力に頼るのです。しかし、3年半でこの契約を破棄され、後半の3年半で、ユダヤ人たちに偶像礼拝を強要し、従わない者たちを迫害します。

ディスペンセーションによれば、携挙はその前に起きます。ヨハネの黙示録4章に出てくる24人の長老が「携挙された教会」という理解だからです。

聖書に記されている大患難時代を示す用語は、「【主】の日」(イザ 13:6、エレ 46:10、アモ 5:18)、「ヤコブの苦しみの時」(エレ 30:7)、「ダニエルの70週目」(ダニ 9:27)、「試練の時」(黙 3:10)(フィラデルフィア教会への約束の中で出てきた)、「御怒りの大いなる日」(黙 6:17) などがあげられます。どうして大患難時代が到来するのか?については、悪人とその悪行を地上から一掃するためです。罪人たちは、大患難時代を通して根絶やしにされます。

また、世界大のリバイバル(信仰復興)を来たらせるためで、ヨハネの黙示録7章で取り扱われています。

さらに、イスラエルの民の頑なさを打ち壊すためで、大患難時代を通して、イスラエルの民は救いへと導かれ、民族的な悔い改めに至ります。(ダニエル12:7)

第1の封印が解かれた時にヨハネが見たのは、「白い馬」で、これは、勝利の象徴です。その馬に乗った者は弓を持っていて、彼には冠が与えられ、勝利の上にさらに勝利を得ようとして出て行きました。これらの描写は、ローマ時代、凱旋将軍は捕虜を従わせ、白馬に乗って行進したことと重なります。
その意味は、黙6:2に登場するこの人物は、反キリストであり、黙示録には出てこないが、ヨハネは書簡の中で「反キリスト」という言葉を使用しています。反キリストは、大患難時代における主役であって、彼に、与えられた冠は、競技会の勝利者に与えられた冠と同義の勝利者がかぶる冠「ステファノス(ギリシャ語)」です。
白馬に乗った人物は、弓だけで矢を持っていません。これは、イスラエルとの平和条約を意味していますが、戦争をしないで彼が作る世界統一政府は、短命で終わり、第2の封印の裁き以降に、平和が取り去られます。

第2の封印が解かれ、ヨハネが見たのは、火のように赤い馬(流血を象徴)で、その上に乗っている者は、地上から平和を奪い取ること(人々が互いに殺し合う)が許された。その人物に、大きな剣(武器)が与えられた。その意味は、反キリストは平和契約を反故にし戦争が起きるのです。これが第1の戦争で、中間期に第2の戦争が起き、最後に第3の戦争「ハルマゲドンの戦い」です。戦争は、経済不況と食糧不足をもたらします。

第3の封印が解かれ、ヨハネが見たのは、黒い馬(嘆きと悲しみの象徴)、ここでは飢饉がもたらす嘆きです。その上に乗っている者は、量り(飢饉の象徴)を手に持っていました。世界戦争が起こると、飢饉が襲い、多くの人が餓死します。ここで、ヨハネは一つの声を聞いたが、それは、父なる神の声でした。「小麦一枡は一デナリ。大麦三枡も一デナリ」飢饉のときの高騰した穀物の価格(平時の10倍)で、一日働いても小麦約1リットルか大麦3リットルしか買えず、一家の一日の食糧にも満たない。しかし、「オリーブ油とぶどう酒に害を与えてはいけない」とあるのは、穀物が枯れるような飢饉であっても、根の深い植物であるオリーブやぶどうは、枯れることはないという最低の食物と医薬品が、神によって保障されるということだと考えられます。

第4の封印が解かれ、ヨハネが見たのは、青ざめた馬(青白い馬または蒼ざめた馬)これは、死の象徴で、その上に乗っている者の名は、死であり、彼の後には、ハデス(旧約聖書の「よみ(陰府)」(シオール)と同じ…死者の魂がとどまる場所)がつき従った。第4の封印の裁きは、さらに厳しく、地上の4分の1の人が「剣、飢饉、死病、地上の獣」のいずれかによって殺され(現在 73 億人/約 18 億人が死ぬ)、この4つがひとつになっているのは、裁きの厳しさを表すためです。また、戦争と飢饉で人が死ぬと、死体が放置され疫病が広がり、野獣がそれを広げるのです。

患難期に入る前の今、信仰者は救われる人が出なくても、失望せずに救いの実体を生き、それぞれが「開かれた聖書」として、弛まずに【主】を見上げて歩むことが大切だと考えています。

まだ、決心がつかない人は、患難期に入る前の今が、大チャンスです。それは、後々、わかるはずです。

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Posted by dblacks