依存しない人 ニーチェ
『他人に依存しないのは、ごく少数のひとたちのみにかかわることで、それは強者の特権である。 ニーチェ』
依存は、常に他を頼りにすることで、その実体は、他人にもたれ掛かるイメージです。
一方、依存しない状態とは、すなわち、自立であり、文字通り自分で立っている状態です。
ニーチェは、「自立している人は、ごく少数派で、それは強者である」と、このフレーズで述べています。
もちろん、社会的繋がりの中では、お互いに繋がり、助けたり助けられたりしています。
しかし、乳飲み子のように、すべてを養育する保護者に依存してる人が、その度合いは違っても存在することを浮き彫りにしています。
すべてにおいて「自立」はハードルが高いとしても、せめて「共存」の関係性がお互いには心地良いのかも知れません。
でも、この依存は、片方だけのアプローチでは、成立しません。
それは、支配と服従という関係性も絡んできて複雑なのです。
母と娘の関係性でも、「一卵性親子」と言われるような、まるで、仲良しの双子のようなパターンもあります。
それが、居心地が良ければ申し分ないのですが、その関係には、やがて終止符が打たれることでしょうね。
「クソばばあ」とか「クソじじい」と言われて、保護者は傷つき、子は自立へ向かうという道筋がありましたが、今は少数派になりつつあるのかも知れません。
今は、保護者の子に対する気遣いが行き届きすぎていて、それを、放棄してまで飛び出すのが難しい傾向も手伝っているようです。
それが、一つの「自立への道」だったのです。
どの様な形でも、人生の中で、自分自身の「自立」を実感できる瞬間に遭遇すると感動すると思います。
今の時代には、ますます、貴重な体験だと思いますからね。
多様な考え方の中から、その情報を精査して、自己責任で選択することが、自立の第一歩だと考えています。
人生は、そのくり返しです。決して、平たんではない人生の道をエンジョイしましょう。
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(独: Friedrich Wilhelm Nietzsche, 1844年10月15日 – 1900年8月25日)は、ドイツ・プロイセン王国出身の思想家であり古典文献学者。又、Nietzscheをニイチェと表記する場合も多い。
『善悪の彼岸』(ぜんあくのひがん、ドイツ語原題:Jenseits von Gut und Böse)は、ドイツ人哲学者フリードリヒ・ニーチェの著書。副題は「将来の哲学への序曲」(ドイツ語:Vorspiel einer Philosophie der Zukunft)となっている。1886年に初版が発行された。
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