患難期にも救いを受ける人がいる ヨハネの黙示録7:9-10 ただし、命がけ

『9 その後、私は見た。すると見よ。すべての国民、部族、民族、言語から、だれも数えきれないほどの大勢の群衆が御座の前と子羊の前に立ち、白い衣を身にまとい、手になつめ椰子の枝を持っていた。
10 彼らは大声で叫んだ。「救いは、御座に着いておられる私たちの神と、子羊にある。」 ヨハネの黙示録7:9-10新改訳2017』

「諸国からの大群衆(9~10節)」と記されているのは、大患難時代の聖徒たちです。

ヨハネが見た次の幻は、14万4千人のユダヤ人の伝道によって救われる大群衆です。

「すべての国民、部族、民族、言語から、」救われた人たちで、「だれも数えきれないほどの大勢の群衆」であり、14万4千人よりもはるかに多く、その中には、14万4千人以外のユダヤ人も含まれます。

彼らは「白い衣」を着ています。これは、「信仰によって義」とされたこと、つまり、救われていることの象徴です。ヨハネの黙示録の中では、「白い衣」は「救い」の象徴です。

ヨハネの黙示録6章の「第5の封印」が解かれた時の殉教者たちと同じグループの人々です。しかし、彼らが、大患難時代の殉教者であることは、ヨハネの黙示録7:13~14になってから分かるのです。

勝利者となったことの象徴である「なつめ椰子の枝」を手に持っていて、「御座(父なる神)の前と子羊(子なる神)の前に立」っていました。「大声で叫」び、救いは父なる神と子なる神によって与えられたと証言しているのです。

福音(ゴスペル)とは、何でしょうか?

「神の福音」はひとつです。「神の福音」は、新約聖書に8回(マコ1:14、ロマ1:1、15:16、1 ペテ4:17など)出て来ます。福音はひとつですが、時代によって強調点が異なります。救いの方法もひとつです。つまり、信仰の対象は、創造主である神【主】で、救いの土台は、キリストの贖いの御業です。
救いの方法は、信仰と恵みにより、信仰の内容は、時代とともに変化するのです。

御国の福音(the gospel of the kingdom)は、新約聖書に3回(マタイ4:23、9:35、24:14)出て来ます。また、「神の国の福音」という用語は、新約聖書に2回(ルカ4:43、16:16)出て来ます。これは、「御国の福音」=「神の国の福音」です。メシア初臨で語られた福音は、「御国の福音」です。バプテスマのヨハネも主イエスも、「神の国は近づいた」と宣言しました。神の国(千年王国)をもたらすためにイエスはメシアとして来られたのです。イエスを信じるなら、千年王国がすぐに成就し、そこに入ることができるという無いようです。しかし、ユダヤ人たちはイエスを拒否しました。その結果、千年王国は延期され、教会時代に移行し、異邦人が救われる時代となったのです。

「キリストの福音」は、新約聖書に9回(マルコ1:1、ロマ15:19、ガラテヤ1:7など)出て来ます。また、「神の恵みの福音」という用語は、新約聖書に1回(使徒の働き20:24)出て来ます。「キリストの福音」=「神の恵みの福音」です。これは、教会時代になって語られる福音で、その内容は、イエスを信じるなら天に上げられ、そこで永遠に主とともに住むようになるというものでです。

大患難時代に伝えられるのは、「御国の福音(マタイ24:14)」です。「終わりの日」と記されているのは、携挙のことではなく再臨のことです。21世紀の今、空中携挙は、いつでも起こり得えます。世界宣教の完成は、大患難時代に起こり、それからメシアであるイエス・キリストの再臨が成就することです。

大患難期における大宣教団の神のしもべたちは、初臨の際と同じようなメッセージを語ります。「キリストは千年王国を地上に確立するために、間もなく戻って来られる。」「大患難時代の間にキリストを信仰によって受け入れるなら、千年王国の祝福にあずかることができる。」

大宣教命令(マタイ28:18-20)は、イエスの弟子たちによって実行に移されました。大患難時代では、14万4千人のユダヤ人たちが同様の役割を果たすことになります。

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Posted by dblacks