フランスやドイツの取り組み カルト(セクト)認定

フランスやドイツでカルトが鳴りを潜めた理由
フランスのセクト規制法制のもとにある10個の指標を紹介しましょう。
①精神的不安定化
②法外な金銭要求 (献金など)
③元の生活からの意図的な引き離し
④身体に対する危害
⑤子どもの強制的な入信
⑥反社会的な説教
⑦公共の秩序を乱す行い
⑧重大な訴訟違反
⑨通常の経済流通経路からの逸脱 (高額な物品販売など)
⑩公権力への浸透の企て
フランスでは、これに該当すると、「カルト(セクト)認定される可能性があり 行政の監視対象になるとされています。(以下略) 『カルト宗教 紀藤正樹著』p203-204より

統一協会は、ほとんどこれに該当するので、この包囲網が有効に働いたというのです。

また、ドイツでは、教祖の写真やプロフィールを公開し、問題点や関連団体リスト、また相談窓口の案内をしたパンフレットを製作し、効力を発揮しました。

国が本気になって対策に乗り出したのです。

日本では、ナカナカ対策が進まないのはどうしてでしょうか?

そもそも、伝統的なキリスト教社会があるフランスやドイツであっても、カルトやセクトの認定には、調整が必要だったであろうと推察します。

カルト認定は、そこに繋がる人々を抹殺してしまう懸念もありますから、慎重さが求められます。しかし、社会的に見て、混乱を招いていないかや、被害が出てさらに拡大していないかろいう視点で判断されていったものでしょうね。

日本の場合、同調圧力は強いですが、個人的な思想信条には踏み込まないという不思議な雰囲気があるので、それらが、さまざまな規制を躊躇させているのか? それとも、中枢までシロアリの如く巣窟になっているのか?

私が、信仰は個人の自由意志で持ち育むというスタンスを大切にしたいと考えているのは、宗教と切り離したいからです。

組織ありきの宗教は、さまざまな問題を産んでいます。

一方、自立した信仰者が集うことからできる集団が宗教と呼ばれたとしても、その本質は全く異なるからです。

その差を大切にしたいのです。

カルトやセクトに巻き込まれないための取り組みは大切だと考えますが、寄らば大樹の陰とばかりに、宗教団体に闇雲に属することが、最も自分自身をキケンにさらす行為であることを知ってもらいたいです。

究極の選択は、信仰を伴い、それは、命をかけた岐路に立つのですから、自分の自由意志で行うことが一番大切なことなのですね。

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Posted by dblacks