芸術の極意 フィンセント・ファン・ゴッホ
『何かをうまく語ることは、何かをうまく描くことと同様に難しくもあり面白いものだ。線の芸術と色の芸術とがあるように、言葉の芸術だってそれより劣るものじゃない。フィンセント・ファン・ゴッホ『ゴッホの手紙』(上) (岩波書店)』
何かを表現する事は大切です。
それは、芸術的に受けとめられ、評価をされます。
フィンセント・ファン・ゴッホは、「ひまわり」などの絵画で有名です。
でも、聖職者を目指そうとして、神学を学びたいと考えていた時期もあったようです。
彼は、絵での表現が最適だったようですが、このフレーズには、フィンセント・ファン・ゴッホの果たし得なかった理想が滲んでいるように感じます。
日本で言えば、言葉の芸術は、噺家が思い浮かびますが、世界的に見れば、聖職者はメッセンジャーとして、言葉の表現者でもあります。
表現をする送り手の思惑と受取手の印象には大きなギャップがあると感じています。
それは、受取手の解釈は実に自由だからです。
その人の感性に委ねられていると言った方が良いでしょうか?
そのギャップを楽しむゆとりがあれば、面白いという立ち位置に居られるのかも知れません。
伝えたいコトはナカナカ伝わらないもので、歪んだ伝わり方をしてしまうモノです。
言葉は、多層なので、表面上の意味合いと、それに内包された真意など、それらを理解してもらうというのは、どだい無理筋なのでしょうね。
特に、真理や奥義に関する部分は、ベールに覆われている部分がありますから尚更です。
ただし、ミステリアスであっても、何かのカタチを表現する事は、第三者と共有できる機会をつくるものですから、それが、絵画でも文章でも、非常に貴重な事だと考えています。
でも、「うまく」表現できる人に、憧れを超えた嫉妬さえ覚えてしまう自分も居るのですね。
フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ[注釈 1](オランダ語: Vincent Willem van Gogh、1853年3月30日 – 1890年7月29日)は、オランダのポスト印象派の画家。
主要作品の多くは1886年以降のフランス居住時代、特にアルル時代(1888年 – 1889年5月)とサン=レミでの療養時代(1889年5月 – 1890年5月)に制作された。感情の率直な表現、大胆な色使いで知られ、ポスト印象派を代表する画家である。フォーヴィスムやドイツ表現主義など、20世紀の美術にも大きな影響を及ぼした。
なお、オランダ人名のファン(van)はミドルネームではなく姓の一部であるため省略しない。
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