独創性の源泉 アレクシス・カレル

『内面生活という個的な、隠れた、他人と容易に分ちあうことのできない非大衆的なもの、これこそあらゆる独創性の源泉であり、あらゆる偉大な行動の出発点である。 アレクシス・カレル『人間、この未知なるもの」(三笠書房)』

人間は、ミステリアスな存在だと思います。

どれだけ社交的な人であっても、プライベートはあり、心のあり方は「個」です。

それぞれの考え方や、心持ちは、見えません。

思ったことを口にするタイプの人でも、それが本音かどうかの判別は、本人でも難しいのではないかと私は見ています。

内面生活は、完全なプライベート空間とも言えるでしょう。

その人自身の資産がそこにあると感じています。

このフレーズを遺したアレクシス・カレルは、ロックフェラー、優生学、ナチスなどの影がチラつく背景を持っています。

当時としては、かなり、先進的な取り組みをしていたようです。

しかし、資金面などでの苦労があったようで、彼は志半ばで生涯を閉じることになったようです。

彼の内面を知る由もありませんが、彼なりの理想があり、それに突き動かされて行動をしていただろう事は、想像に難くありません。

このフレーズからは、人間が内面に秘めているものが、エネルギーとなり、あらゆる行動の出発点になるのだという筋道を学ぶことができます。

その行動は、やがて、偉大だと評価される日が来るのかも知れませんね。

他人と、分かち合ったり、共有したりしているつもりでも、まだ、内に秘めているものが、それぞれにあるようです。

それは、まるで、地球のどこかに埋蔵された資源のようにね。

アレクシ・カレル(Alexis Carrel, 1873年6月28日 – 1944年11月5日)は、フランスの外科医、解剖学者、生物学者。1912年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。
生涯
サント=フォワ=レ=リヨンで生まれ育ち、フランスのリヨン大学で学んだ(学士号は文学と科学、博士号は科学)。卒業後、リヨン病院で医療に従事する一方、リヨン大学で解剖と外科手術の教鞭をとった[1]。
(略)
1940年、フランスがナチス・ドイツに降伏し、ヴィシー政権が樹立するや、フランス人民党に入党[7]するほど過激な政治思想を抱いていた彼はヴィシー政府主席・ペタン元帥の許可を得て、ドイツ軍占領下のパリに、フランス人間問題研究財団を設立した。ここでは彼の指揮の下で、全ての人間に関する問題の総合研究を志した。しかし占領下の条件の悪さの為と、周囲の同じ祖国の人からコラボラシオンの噂も立ったためか3年しか持たず、彼は財団の運命に伴うように亡くなった。71歳没。

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Posted by dblacks