「美しい」と言う漢字の成り立ち 大きいひつじ
『美』という漢字の成り立ちを聞いて、ちょっとビックリしました。
漢字「美」は、古代中国の象形文字から進化してきたもので、元々は大きな羊、すなわち価値のある、素晴らしいという意味合いで「美」が使われていたと考えられています。しかし、「美」の字が現代で使われる際の主な意味は「美しい」や「美しさ」であり、羊に限定されることはありません。
https://www.tokyofarm.co.jp/%E3%80%8C%E7%BE%8E%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%94%B1%E6%9D%A5%E3%81%AF%E7%BE%8A/
美しいという事だけではなく、「よい」とか「うまい」などにも用いられるのですね。
「大きいことはイイ事だ」というCMもあったのを思い出しました。ただし、適切なサイズならばという意味合いも考えておきたいですよね。
「羊」が使われている漢字は、「善」もあります。
これについては、次の説明があります。
会意文字です(羊+言+言)。「ひつじの首」の象形と「2つの取っ手のある刃物の象形と口の象形」(「原告と被告の発言」の意味)から、羊を神のいけにえとして、両者がよい結論を求める事を意味し、そこから、「よい」を意味する「善」という漢字が成り立ちました。
https://okjiten.jp/kanji1003.html
裁判などで、最良の結論を得たという証なのでしょうか? 「羊」は、あちらこちらで大活躍ですね。
さらに「義」というものもあります。
これは、正義の「義」です。
会意兼形声文字です(羊+我)。「羊の首」の象形と「ぎざぎざの刃のあるノコギリ」の象形から、羊をいけにえとして刃物で殺す事を意味し、そこから、厳粛な(真剣な)「作法」・「ふるまい」を意味する「義」という漢字が成り立ちました。
https://okjiten.jp/kanji873.html
などと、説明されています。
この「羊」と「我」の関係性は、実に興味深いです。
この「羊」は、約2000年前にイスラエルで十字架刑に処せられた神の子羊であるイエス・キリストを意味し、この下の「我」は、「その神の子羊を救世主と信じる人」を意味すると考えられています。
つまり、人間は、神の子羊であるイエス・キリストの下に入る事によってのみ、創造主である神【主】の怒りを避けることができると言うのです。
これが、人原意用意された究極的な「義」なのです。
漢字の成り立ちから、その背景を探ることは、歴史も含めて、冒険の旅をすることができそうですね。
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