幸福なとき イワン・ツルゲーネフ
『時の過ぎるのが早いか遅いか、それに気づくこともないような時期に、人はとりわけて幸福なのである。 イワン・ツルゲーネフ「父と子」(新潮社)』
退屈しているとき、無意識の行動は、時計を何回も見たりします。
何かの忠告やお説教を聞いているとき、時計を見ることもできないまま、いつ終わるのかわからない長い話を聞くこともあります。
ある時は、時間がありすぎて、欠伸をしたり、伸びをしたり、まるで、ネコちゃんのストレッチ体操のようです。
一方、時間がたつのが早く感じる時があります。
それは、何かに集中しているときや楽しいときなどです。
時間を気にしないでいられる環境もあるのかも知れませんね。
このフレーズでは、「時間を気にしなくても良いとき」という流れのように感じています。
時間を忘れて家族水入らずという雰囲気を想像しますね。
現代社会では、時間さえ凍り付いてしまうような、冷え切った家庭や、荒れすさんだ家庭もあると聞きます。それは、とても残念なことで、そのような環境では心の平安どころではありません。
「人はとりわけて幸福」と記してあるような良好な関係にいる人が増える世の中であって欲しいと願っています。
本当に、時間の流れを感じる感覚は不思議だと思います。
人間には、等しく一日24時間が与えられているのですが、人により、幸福度に大きな隔たりがあるのです。
より幸せな時間の流れに身を置きたいものですね。
イワン・セルゲーエヴィチ・ツルゲーネフ(ロシア語: Ивáн Серге́евич Турге́нев, ラテン文字転写: Ivan Sergeevich Turgenev, 1818年11月9日(ユリウス暦:10月28日) – 1883年9月3日(ユリウス暦:8月22日)[1])は、フョードル・ドストエフスキー、レフ・トルストイと並んで、19世紀ロシア文学を代表する文豪である。ロシア帝国の貴族。
名前の表記は「ツルゲーネフ」の他、ロシア語の発音に近い「トゥルゲーネフ」という表記も用いられる。
(略)
長く住んだパリで、西欧の作家、芸術家たちとの幅広い交友関係を築き、西欧へのロシア文学の紹介に大きな役割を果たした。1883年、パリ郊外のブージヴァルで没し、ペテルブルクでは国葬が営まれた。
日本ではいち早く二葉亭四迷によって翻訳され、特に国木田独歩や田山花袋らの自然主義に大きな影響を与えた。
ツルゲーネフはドストエフスキーの『悪霊』の登場人物のモデルの一人とされたという。
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