愛し合うためのヒント 箴言15:17-18
『15:17 野菜を食べて愛し合うのは、肥えた牛を食べて憎み合うのにまさる。
15:18 激しやすい者は口論を引き起こし、怒りを遅くする者は争い事を鎮める。 箴言15:17-18新改訳2017』
ものを例えて説明するときは、比較しながら示す方がわかりやすい事があります。
この箴言も、そのような手法がとられています。
それは、「野菜」と「越えた牛」のようにです。
中には、野菜を食べていてもケンカしているケースもあるとは思いますが、この場合、「野菜は質素」、「肥えた牛は贅沢な生活」というコントラストなのでしょう。
例え、質素な食生活でも愛し合う方が、贅沢な食生活をして憎み合っているよりも良いと言うことですね。
愛し合うというのは、相思相愛をイメージできます。
食材が限られていても、それを分け合って、心が満たされる生活を目指したいと考えています。
それは、贅沢な食卓であっても、愛のある生活は実践できるのですから、この箴言を心に留めて置きたいです。
また、「激しやすい者」と「怒りを遅くする者」の比較提示もなされています。
瞬間湯沸かし器のような、沸点が低いキレるタイプの人が増殖する世の中で、その怒りを抑えるためのアンガーマネージメントが広がってきました。
それは、「怒りを遅くする者は争い事を鎮める」という流れを求める人が増えたからかも知れませんね。
「激しやすい者は口論を引き起こし」とあるのは、自分だけが正しいと主張したいとも見えます。
しかし、周囲にとっては理不尽な怒りをばらまいている状況なのです。
怒りは二次感情と区別されています。
何かの不安や恐怖を感じたときに、その次に起きる発散なのですね。
その怒りの感情が沸き起こる瞬間に、自分の中で、「まず六秒間、黙ってカウントすると怒りがある程度おさまる」というのが、アンガーマネージメントのはじめに伝達されることです。
これは、自分を俯瞰する視点の確保であり、客観的なもう一人の自分を育てる事でもあります。
ただし、この怒りの要因が、アルコールや薬物などの場合、前後不覚になるケースもあります。
このようなこともあるので、依存的要素は、しらふの間に整理しておく方が、リスク回避できる可能性が高まるのです。
何の益にもならない争い事からは距離を置き、建設的な関わりを発展したいと考えています。
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