人生の初体験「老い」 初めての老いを上手に生きる 沖幸子著
人生は、何歳になっても初体験があるものです。
周囲の先輩を見ながら、自分の将来をイメージするシュミュレーションも大切だと感じています。
また、周囲の自分よりも年下の人たちを見ながら、自分の過去をイメージしたり、生活の変化を感じたりもしています。
老人という役をどの様に演じるのか? という課題を沖幸子氏は「初めての老いを上手に生きる」の中で提起しています。
しかし、今の時代は年齢よりも若く見える人が多いです。
その中には、アンチエイジングや高価なアイテムを駆使し必死で老化に抗っている人もいます。そのような人は、経済の活性化には大いに貢献していますので、否定はしません。
でも、自然体で、あらゆるストレスを手放して、自分の課題に向き合うことで、心身ともに、若く居るという人も多く存在するのです。
必ずしも二極化という訳ではありませんが、この二つに至る考え方があると思うのです。
その一つは、年を重ねることへの抵抗感です。
これを「イヤだ」と拒否したくなるのが、前者への考え方ではないでしょうか。
一方、自分の加齢を受けとめて、その制約の中で、最大限、自分にできる事をするという考えからが後者への道筋でしょう。
加齢を拒否したいあまりに、あらゆるアイテムに課金して、何とかなると想像しているのですが、現実的にはイカがでしょう。
また、老化が拒否できないとわかると「しかたがない」という気持ちが芽生えるのもわかる気がします。
でも、大切なのは、自分自身の「今ココ」が、そこにあるという受け止め方ですね。
そこから、全体の景色を見回し、自分にできる事にアジャストしていくのです。
人生は、台本が渡されていませんから、常にアドリブです。
そこに、人生経験がプラスにもマイナスにも作用するのです。
主役も脚本も演出も監督も、自分自身ですね。
演出や監督は、周囲にもいますから、その調整も難儀な要素でしょう。
人生の初体験を楽しむくらいの気持ちで、「老い」の領域を味わいたいですね。
人生に正解はないのですからね。
失敗も含めて、笑い飛ばしましょう。
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