万骨が枯れて、誰が得をする? 中国の故事成語

『◇一将功なりて万骨枯る (中国の故事成語)
「一人が成功をおさめるためには、その下で数多くの人の努力や犠牲があるのだということ、そしてその努力や犠牲を忘れてはならないということ」を意味している。一人の将軍の功名のかげには戦死して白骨をさらす多数の兵士の犠牲がある。その無名の犠牲者を忘れてはならないということから、現代の使われ方に。晩唐時代の曹松の詩の一節であり、唐代最大の反乱であった「黄巣の乱」を元にこう詠んだ。曹松は著名な詩人ではなかったが、この一節で一躍有名となった。』

「子分のものは親分のもの、親分のものは親分のもの、だから、全部、親分モノ」なんてギャグがありました。昭和の時代かも知れません。

世の中の現実は、ウマく搾取ができた人が大成功者という著しい歪みです。

これが、貧富の格差を拡大し、深刻な貧困の問題を引き起こしています。

さらに、空腹に耐えかねた万引きは有罪(当然)で、脱法的な違法行為は無罪放免(甚だ遺憾)という歪みも出てきました。

一人を殺せば犯罪者、でも、戦争で多くの人を殺して勝利をすれば英雄になれるのです。

本当に、不思議な世の中です。

犯罪は、法治国家ならば、法の裁きを受けるのが正当なので、少額の万引きでも有罪なのは仕方がないのです。

アメリカのカルフォルニア州では、「950ドル(約10万円)未満の万引きや窃盗を重罪に問わないというカリフォルニア州の州法によって万引きが横行し、耐えられなくなったドラッグストアやディスカウントストア、スーパーが次々に閉店している。」との記事がある。
https://news.mynavi.jp/techplus/article/svalley-914/

世の中が、おかしくなっていたのが表面化してきたイメージです。

さて、冒頭のフレーズです。

成功者とはやし立てられ、持ち上げられる人の影には、無名の犠牲者が多くいるという事実です。

特に、戦争で最終的に勝利したとしても、戦死者がゼロというケースは、ほとんどないと思うのです。

この作者は、この一節で有名になったと記されている所を考えると、このような話は、世の中にゴロゴロしているからなのではないかと勘ぐりたくなります。

理想は、共存共栄です。

しかし、それを実現させるのにも、かなりの創意工夫が求められそうです。

資本家と経営者と労働者、さらには、消費者の関係性がどうすれば「より良くなるのか?」という難問を誰か、解いていただけませんか?

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Posted by dblacks