コロコロ変わる健康の基準値
人間ドックや病院での診断などの血液検査があります。
それらの血圧などのデーターで、許容範囲の幅が違うので、時には、どこも悪くないのに正常範囲をはみ出して記録されることがあります。
そもそも、血圧とは、心臓から全身に送り出される血液が、血管の内側に与える圧力のこと表しています。
血圧計に表示される「最高血圧」とは、心臓が血液を送り出すために、心臓の筋肉をギュッと収縮させた時の圧力のことで、収縮期の血圧、最大血圧、最高血圧ともいいます。
一方、「最低血圧」とは、心臓の筋肉が最も広がった時の圧力のことで、拡張期の血圧、最小血圧、最低血圧ともいいます。
この「最高血圧」と「最低血圧」を測ることで血圧の正常値に当てはまっているかどうかを把握することができます。
家庭血圧の正常値は、最高血圧が135mmHg未満、最低血圧が85mmHg未満です。
一方、診察室血圧の正常値は、最高血圧が140 mmHg未満、最低血圧が90 mmHg未満です。
イケメン医師や美人看護士に血圧測定してもらうだけで、高めに結果が出るという冗談があります。
しかし、この血圧は、全身に血液を行き渡らせるために常に変動しています。寒いときなど、血流を上げるために、高めになる事もあります。
家庭血圧と診察室血圧という言葉があり、その設定数値も違うのです。家庭血圧を定点観測することが、自分自身の健康管理に役立つようです。つまり、朝起床した時とか、就寝前になど、自分で決めたタイミングで、測定や記録をしておく習慣も大切です。体重などは、お風呂上がりの定点観測をすると、正味の体重の変化を把握できます。
これも、習慣化ができると、自分のコンディションの変化を感じることができるのですね。
人間ドックの場合、最高血圧が130mmHgを越えると、高血圧とコメントがつくこともありました。
この基準は、見直しされるようです。
2024年4月から特定検診における高血圧の基準値が、現在の140/90mmHg以上から160/100mmHgへ変更となるようです。
その理由は、私にはわかりません。誰かの何かの都合なのでしょう。
血圧は、姿勢を変えたり、時間を空けたりすることで、測定結果は変わります。
椅子に座って1分間安静にして、両足を床につけ、心臓と同じ高さに血圧計を置いて測定するという、基本も大切なようです。
いつもと違う結果に動揺することなく、複数回、測定してみるのも必要だと考えています。
参考文献 「人体マジわからんと思ったときに読む本 千田隆夫著」 p138
参考サイト https://www.dock-tokyo.jp/results/body-measurement/blood-pressure.html
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません