血液の不思議 骨髄異形成症候群のケース

近親者が、骨髄異形成症候群と診断されたました。

その2年前に白血球が2/3になり、その前年に白血球が1/3になったことから、町医者から血液内科への紹介状が出され、診断に至りました。

町医者の特定健診での定点観測で、様々なコンディションの変化を見てもらっていると実感しました。

血液内科では、血液検査、骨髄穿刺をしましたが、要因の特定には至りませんでした。

高齢者が発症する病気だとの説明があるばかりでした。

80代半ばの高齢ということもあり、経過観察と必要になれば輸血をするという事になりました。

もう一つ、余命宣告がありました。

それは、「一年半年」でした。

本人は、動揺は隠せず、でも、淡々と受け入れていました。

その後、白血球だけではなく、赤血球、血小板も減少していきました。

生命を維持するための基礎免疫力に課題がありました。

でも、それまでよりも、制限された生活ではあるモノの入院の必要もなく、月に一回の通院検査で経過観察のみという生活が続きました。

赤血球の減少が著しくなってきたので、赤血球の輸血をするようになりました。

余命宣告からの約3年間で、赤血球輸血が、一番多く、あとは数回、血小板輸血を行いました。

しかし、白血球は、自分の免疫頼みで、ここが、本当の体力勝負と言われるところでした。

元々、既往歴に心臓右脚ブロックがあり、これも、要警戒の一つでした。

肺炎を起こし熱発、入院加療となりました。

抗生剤の点滴などをしましたが、心臓右脚ブロックが出てきて、二週間の余命宣告、でも、それとは裏腹に、驚異的な回復をします。

その3か月後に、また待ったなしの状態になり、点滴のルートが確保できないほどに衰弱してしまいます。でも、レスパイトでしか、病院は受け付けてはくれませんでした。それでも、入院し症状もある程度回復や維持できるようになりました。

これもまた、驚異的な回復を見せられる有難い話でした。その中でのファインプレーは、レスパイト入院先の血液内科医師のルート確保です。足首の血管にルートを確保してくれたので、そこから、点滴などができたのです。

人間の生命力は、実に不思議です。衰弱と驚異的な回復のくり返しは、何度もありました。

血液データは、血球数も壊滅的でしたが、コレステロールや血糖などは、正常値におさまっていたのです。白血球 990(280最低値) 赤血球 187 血小板数 1.4 総コレステロール 126 血糖 109

これが、最後の検査結果ですが、人体は、実に不思議です。

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Posted by dblacks