いのちの有り難さが増す呼吸法
人間は、命の限り、呼吸を続けます。
その理由とか、どのようにとかを考えずに、ほとんど無意識に繰り返しています。
意識してと言うのは、深呼吸くらいでしょうか?
肺への空気は気道を通り肺へと入ります。
この気道とは、喉頭→気管→気管支と続き、全ての気管支は肺胞という小さな袋になります。
肺とは、複雑に分岐した気管支の集合体と言うことになります。
ここに至る関所が設けられています。
それは、粘膜と線毛です。
粘膜は、気管と気管支の壁の内面に貼られ、その最上部に上皮細胞がスキマなく並んでいるのです。これが、体外と体内の境界となる大切な構造なのです。
また、線毛は、上皮細胞の頂部に生えている細かい毛です。これは、細胞のエネルギーを使い、一定の方向へなびくように動きます。線毛に引っかかった空気中の異物を鼻方向に送り、粘液で絡められます。これが「痰(たん)」です。
これらが、「自動清浄機能」の役割を果たして、クリーンな空気を体内に取り込むために貢献しているのです。
この線毛は、ある程度の水分を必要とします。水分が不足すると、この働きが低下し、空気清浄機能が低下するのです。
特に、流感(流行性感冒)の時期には注意が必要です。
鼻や喉などの炎症は「かぜ(上気道炎)」と診断されます。
そこから奥へと、炎症が進むと「気管支炎」「肺炎」と症状が深刻になるのですね。
空気の取り込み方にも、適度な水分補給など、自分を慈しむ気遣いが大切です。
人間には、備えられたフィルターがあるという意識を持って、有難く呼吸をしたいと考えています。
また、嚥下(飲みくだし)でも、肺炎に繋がる事がありますので、誤嚥には要注意ですね。
時には、マスクも活用するシーンがあります。それも、TPOに合わせて上手く使いたいですね。
参考文献 「人体マジわからんと思ったときに読む本 千田隆夫著」 p18
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