笑いは百薬の長
「笑いで病気を治した」例として世界的に有名な「笑いと治癒力」という本があります。
この主人公は、膠原病を罹患したノーマン・カズンズ氏です。
彼は、ストレス学説で有名なハンス・セリエ博士の著書にある「ネガティブな感情は心身に悪影響を及ぼす」という考え方に惹かれました。そして、自身に積極的に明るい感情をもたらす方法として「大笑い」を実践しました。また、ビタミンCを大量に服用するようにしました。
「大笑い(一日10分間)+ビタミンC」を実践し、数ヶ月でこの難病を克服したとのことです。
笑いの要素は、エンドルフィンやセロトニンなどの快感物質が合成され、逆にストレスを引き起こすコルチゾールの合成が減少するということになるのです。
これらのメカニズムにより、笑うとゆったりとした、幸せな気分になるのですね。
また、笑いはがん細胞をやっつける細胞の数を増やし、免疫力を高めるとされています。
さらに、落語や漫才を聞いてタップリと笑った後に食事をするとします。
そうすると、食後の血糖値の上昇が抑えられます。
また、副交感神経が優位になり、血圧の上昇が抑えられます。
そして、脳内血流も上がるので、認知症の予防にもなります。
笑うことは、声を出すことと、顔の表情を変えることが、セットになっています。
声を出すには、横隔膜を収縮させて空気を肺に送り込み、腹筋を収縮させて腹圧を高めて空気を吐き出します。
笑顔になるために、顔の皮下にある多くの筋肉トレーニングになるのですね。
人は、気難しい顔をしている人よりも、笑顔を絶やさない人によってくるものです。コミュニケーションを促進する効果と共に、活き活きとした人生のスパイスにもなるのです。
うつ病やガン、痛みがある疾患の人にも、「笑い療法」は広がっています。
この「笑い療法」は、これぞ、「笑いは百薬の長」と言ってもよいほどの効果を上げているというのです。
人を落とさず、健全なお笑いで、健康生活を送りたいと考えています。
参考文献 「人体マジわからんと思ったときに読む本 千田隆夫著」 p151
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