聖書ダイジェスト版(5)

 それが、ヨハネの黙示録6~9章には記されている大患難時代の前半の内容が記されています。そこで、七つの封印の巻物が順番に開かれて行くのです。その結果、天上や地において衝撃的なことが起きるのです。
 今日でも、前代未聞の凶悪な事件や邪悪な事柄が起きていますが、さらに、破滅的なことが起きて行くようです。この困難は、人間の視点からすれば理不尽ですが、【主】の目的は、「一人でも悔い改めて【主】に立ち返るよう」に、また、「究極的には選びの民イスラエルが民族的悔い改めに至るため」なのです。
 大患難時代にも助かる方法が用意されています。そのために、十四万四千人のユダヤ人が世界で宣教活動をし、エルサレムでは二人の証人が活動をするのです。また、獣の刻印(666)を受けないように、御使いの世界へのアナウンスもあるようです。そのチャンスを生かして永遠の幸福にたどり着いていただきたいと思います。
 大患難時代は、エゼキエル戦争をきっかけとして、イスラエルが世界統一政府(バビロン)と七年の平和条約を結ぶ時からスタートします。


大患難時代の前半は、七つの封印の巻物が解かれる所からはじまります。


七つの封印の巻物(6章)
第一封印が解かれる … 白い馬 反キリスト登場
第二封印が解かれる … 殺し合い(戦争)
第三封印が解かれる … 黒い馬(戦争による飢饉)
第四封印が解かれる … 青白い馬(地上の1/4の人が死ぬ)
第五封印が解かれる … 【主】の正義を望む殉教者の訴え
第六封印が解かれる … 【主】による天変地異
第七封印が解かれる … 半時の静寂 七つのラッパへ
七つのラッパの裁き(黙8章、9章、11章)
第一のラッパが吹かれる … 地上の植物界1/3焼ける
第二のラッパが吹かれる … 海の1/3が死ぬ
第三のラッパが吹かれる … 水源が毒で汚染される
第四のラッパが吹かれる … 天体に裁き(暗くなる)
第五のラッパが吹かれる … 第一の災い 天から落ちた一つの星(穴から悪霊どもが、出てくる。)
第六のラッパが吹かれる … 第二の災い 四体の堕天使が解放される(二億の軍勢)
 大患難時代の中期に起きることは、反キリストが大バビロンを手中にして王となることです。この権力闘争で大患難時代には、複数の戦争が行われるようです。
 中期までには、エルサレムに第三神殿もできているでしょう。そこに、反キリストが『荒す憎むべき像』を作り、地球上の人間に対して、自分を崇拝することと、自分のしるし(獣の刻印(666))をつけるように要求するのです(獣の刻印(666)を参照)。その理由は、タトゥーのような目視可能なものを刻ませることによって、自分の所有物にしたいからなのです。
 また、エルサレムで活動していた『二人の証人』を殺害し、その遺体を大通りに晒します。反キリストのこの行為は、人権を踏みにじる行為で、創造主である神【主】に対する挑戦でもあります。その光景は、全世界にあっという間に拡散されることでしょう。これに対して、【主】は『二人の証人』を三日半後に復活させて天に引き上げます。
大患難時代の後半については、地上の植物界、海、水源の三分の一が損なわれ、天体が暗くなった前半をはるかに凌ぐ困難が地上を襲います。第七のラッパが鳴る時からはじまります。
第七のラッパが吹かれる …第三の災い 天にて勝利確定宣言(七つの鉢の裁きが含まれる)
七つの鉢の裁き(16章)
第一鉢の裁き … 獣の刻印(666)を受けている者たちにひどい悪性の腫れ物
第二鉢の裁き … 海は死者のようになる(海の中の生き物全滅)
第三鉢の裁き … 川と水の源が「血」になる
第四鉢の裁き … 太陽が人を焼くことを許される
第五鉢の裁き … 獣の座・獣の王国が闇におおわれ、苦しみのあまり舌を噛む
第六鉢の裁き … 大河ユーフラテスが涸れる(東の王たちの道になる)
第七鉢の裁き … 「事は成就した!」と大きな声、天の神殿の中から、御座から  未だかつてない天変地異、稲妻、雷鳴、最大の地震(エルサレムが三つに裂かれる)、諸国の街々は倒れる 大バビロンは、【主】の裁きを受ける。島は逃げ去り、山は見えなくなる、1タラント(約34~54kg)の雹が天から人々の上に降る。それでも、【主】を冒涜する人は絶えない。
※この天変地異による地形変化は、次の時代(千年王国)のためです。


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