各々(おのおの)方の中に戦いがある トマス・ホッブズ
『人びとが、かれらのすべてを威圧しておく共通の力なしに生活している時代には、かれらは戦争とよばれる状態にある。しかもその戦いは、各人の各人にたいする戦いである。 トマス・ホッブズ『リヴァイアサン』(岩波書店)』
「理解不能、制御不能」な何かが、世の中を動かしているように感じます。
21世紀になり、益々、その傾向は強くなっているのではないでしょうか?
人間は、戦時においても、平時においても、生活を営む必要があります。
抑圧下では、制限を受けます。それでも、制限された自由はあると考えられる状態かどうか課題がありますね。
一方、平時になり、制限を受けずに、自由を満喫できるのなら、これもまた課題です。
他のすべてを犠牲にしてでも、何かをやりたいと考えている人にとっては、大チャンス到来です。
ただ、その自由という環境を居心地が良くないと感じる人も少なくないようです。
人間は、天邪鬼で、無い物ねだりなのかも知れませんね。
戦時でも葛藤、平時でも葛藤です。
いつでも、悩みのタネは尽きないようです。
限られた選択肢の方が、シンプルに決断できます。
でも、何でも選択できるとなれば、選びきれないという、自由を模索する難民が大量発生するのです。
戦後の日本、復興期には、働き手が求められ、学歴よりも、就職を選ぶ時代だったようです。
今の時代は、学歴を上り詰めても、その先に困るという話しを耳にするようになりました。
人と社会のベストマッチが、激しく変化しているようにも感じますね。
トマス・ホッブズ(英: Thomas Hobbes、1588年4月5日 – 1679年12月4日[1])は、清教徒革命(イングランド内戦)から王政復古期にかけてのイングランドの哲学者。
17世紀の近世哲学にあって、ルネ・デカルトなどと共に機械論的世界観の先駆的哲学者の一人であり、バールーフ・デ・スピノザなどとともに唯物論の先駆的思索を行った哲学者の一人である。政治哲学者としての側面は広く周知され、人工的国家論の提唱と社会契約説により近代的な政治哲学理論を基礎づけた人物として一般的に知られる。王太子時代のイングランド王チャールズ2世の家庭教師でもあった。
『リヴァイアサン』(英: Leviathan)は、英国(イングランド王国)の哲学者トマス・ホッブズが1651年に著した政治哲学書。自然状態・自然権・自然法といった概念を基盤として、社会契約が説かれている。題名は旧約聖書(ヨブ記)に登場する海の怪物レヴィアタンの名前から取られた。正式な題名は、『リヴァイアサン、あるいは教会的及び市民的なコモンウェルスの素材、形体、及び権力』(英: Leviathan or The Matter, Forme and Power of a Commonwealth Ecclesiasticall and Civil)。






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