蟷螂(とうろう)の斧 中国の故事成語
『◇蟷螂(とうろう)の斧 (中国の故事成語)
自分の弱さも省みず、無謀にも強敵に立ち向かっていき敗北・失敗するさまを示している。古代中国・斉(せい)の荘公(そうこう)が車で狩りに行った際、カマキリ(蟷螂)が前足を上げて車に襲い掛かってきたという (荘子『天地』より)。そのさまが斧を振るっているように勇敢ではあるが、所詮はむなしいだけの攻撃であった。しかし、 原典においては決してマイナスの意味合いだけで紹介されているわけではなく、前のめりに攻撃するカマキリを見て荘公は「これこそ勇者の条件だ」と賞賛したとされている。』
人間の体格からすれば、昆虫のカマキリは、小さくひねり潰せる対象なのでしょう。
しかし、カマキリと対峙したときに、必死の迫力に圧倒された事があります。
これを、斉の荘公も見ていたのですね。
確かに、車でひかれることもあります。
大きな相手に、踏み潰されたら一溜まりもありません。
「万事休す」です。
そのような状況でも、弱気になる事なく、相手に立ち向かう勇敢さを感じ取ってもいたのですね。
「なりふりかまわないこと」
「あきらめないこと」
その迫力が、全面に出て、斉の荘公に伝わっていたのですね。
勇者はカッコイイイメージですね。
今なら、装備もワザもフルスペックというイメージですが、現実にはどうでしょうか?
「勇者の条件」が意味するものは、かっこよさよりも、大切な要素がありそうです。
命を賭けて実を守るときに、手段は選ぶ余裕はありませんよね。
ワザや技術よりも、迫力しか活路が見えてこないのが現実なのかも知れないと考えています。
蟷螂の斧
無謀で、身のほどをわきまえない行いをすることのたとえ。
[使用例] 柴田なぞが、愚意をもって筑前を謀らんなどは笑止の沙汰じゃ。見ておれ。蟷螂の斧とは、このことぞ[吉川英治*新書太閤記|1939~45]
[使用例] たとえ彼の方に、正当な理由があったにしろ、売春斡旋という不名誉な罪名の前では、しょせん蟷螂の斧であった[梶山季之*女の警察|1967]
[由来] 「荘子―人じん間かん世せい」に出てくる、蘧きょ伯はく玉ぎょくという賢者のことばから。紀元前六世紀ごろ、中国の春秋時代、衛えいという国でのこと。太子のお守り役に任命されたある人物が、太子が凶暴な性格であることを知って、どうしたものか蘧伯玉に相談をしました。すると蘧伯玉は、「螳とう螂ろうを知らざるか、其その臂ひぢを怒らして以て車しゃ轍てつに当たる(ご存じないですか、前脚をふりあげて大きな車に立ち向かっているカマキリのことを)」と言って、身のほど知らずのことはせず、相手に合わせていくのがよいでしょう、と諭したということです。






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