トラウマについて考える 1

クセのある生き方こそ、十人十色の背景にあると考えています。

今回、不思議なご縁があり、大阪大学大学院人間科学研究科教授の野坂祐子先生の講演を聴かせていただきました。

それを、自分なりにまとめながら、共有したいと思い、記しています。

トラウマに関して、諸悪の根源とする見方から、そもそも存在しない概念という見解まで登場してやや混乱しているイメージを私は持っています。

でも、それぞれが抱える養育環境や体験した、いのちが脅かされる恐怖などから、自分自身を守るために身につけた「生き方のクセ」については、否定はできないですね。

その「生き方のクセ」は、たえず変化して、つかみ所を無くすような性質まで潜んでいます。

まず、自分自身で、また、信頼できる誰かと、「生き方のクセ」を主観的に、また客観的に眺めてみることで、何かの気づきがあれば、その後の人生に生かせる重要な知見になると考えています。

そもそも、「トラウマ」とは、「心的外傷」と表現され、「こころのケガ」と定義されています。これは、後遺症が残る深刻なものとされています。

その要素の一つ目は、「トラウマティックストレス」です。
これは、「生命が脅かされる恐怖」や「裏切りの体験」によるものです。
例えば、戦争、犯罪、事故、大規模な災害、性暴力深刻な虐待やネグレクトなどが挙げられます。

二つ目は、「逆境」です。これは、非常にこころの有害なストレスになります。
生活の中で「暴力的で不安定な環境」によって受ける理不尽な体験です。
小児期(18歳まで)逆境体験(ACEs【エース】)という定義も生まれました。
身体的・心理的・性的虐待
身体的・情緒的ネグレクト
親の精神疾患(PTSD)・依存症(アルコール、薬物、ギャンブルなど)・収監(逮捕)・ヤングケアラーなどが挙げられています。

日本では、身体的ネグレクトだけが重視されている傾向があります。これは、食事が不十分、衛生環境が不十分、放置されている状態を意味しています。

しかし、国際的には、情緒的ネグレクトが含まれます。これは、こころの状態、感情、考え、保護者からの無視、逃げ場がない環境が有害とされています。

これらの要素を一度でも体験すると 「また起こるかも・・・」と用心深くなったりします。例えば、ゴキブリが飛んで向かってくるというのも、ナカナカの衝撃体験ですね。次に、同じような状況に遭遇したときに、カラダがすくむこともあります。

また、時間が経っても、忘れられず、忘れようとしても、ふとした瞬間に思い出すことになります。悪夢を見続けるという人もいるようです。一般的なストレスならば、ここまでは引き摺ることはないでしょう。

不信感や怒り、無力感をかかえて生きるうち、それがその人の性格と見られるようになる事もあります。これは、安全ではないと言う状況下での衝撃的な体験です。その場に、興奮した気持ちをなだめてくれる大人がいなかったりすると、興奮状態がそのまま残ることになります。

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