トラウマについて考える 4

被害体験による考え方への影響は、「安全・安全感の喪失、過度な警戒」や「またひどい目にあう、やるかやられるか」というものです。

自他への不信感が根強く「どうせわかってもらえない、自分なんて・・・」という感情が支配的です。

無力感・絶望感も強く、「何をやってもムダ・ムリ、どうなってもいい」という投げやりな気持ちにもなります。

暴力親和的な価値観があり、「みんなやってる、男/女とはこういうもの」という方向に走りがちです。

また、「もう絶対にしません!」というもの課題がある思考です。

これらは、非行や犯罪につながる思考の誤りです。自分勝手に正当化することで、自分の行動に責任をとらない考え方です。

大切なのは、「もうしません」と誓うことよりも、現実的に、自分に何が起きているのかを知り、自分に適切な対処をすることなのです。

順序を整理してみましょう。

トラウマ逆境体験により、さまざまな心身の苦痛と困難を味わいます。

それは、「孤立」という状態を生み、「助けてもらえない」という意識を強くします。

それでも、勇気を出して「自分なりの対処」を試してみても、その段階で、多くのエネルギーを消耗したり、周囲への配慮が及ばなかったりして、挫折体験を味わうことが多いのです。

それは、周囲から「何やっているの」という批判的な反応や「何をやっているんだ自分は」という自責の念です。

それは、再トラウマになり、「やっぱり助けてもらえない」という気持ちに逆戻りすることにも繋がります。

また、自責の念は、深く傷ついた自分を、また、傷つける事にも繋がるのです。

その背景には、その人の「生き方のクセ(パターン)」があり、それらが、「非行」や「犯罪」を呼び起こすのです。

この「生き方のクセ(パターン)」を客観視するための援助者が必要なのです。

人間は、行動だけを変えようとすることはできないのです。

ですから、「トラウマを生き延びてきた人の対処は、適切なものとは限らないが、そうせざるを得なかった手段だった」と認めて受け入れることです。

また、「被害は自分でコントロールできないが、対処は自分でよりよいものを選ぶことができる」というマインド転換をはかれれば、「人生は変えられる」と考えられるようになるのです。

これは、深刻なトラウマを持たない人にも課題です。

最終的には、自分の意志で決断する必要があります。

しかし、その前の段階で、自分にとっての良い助言者を獲得できるとより良い人生に繋がるのですね。

わかりやすい聖書ガイド
ヨハネの黙示録スタディノートブック
Amazon Kindle版 ペーパーバック版好評発売中

※紙の印刷版は、ペーパーバッグ版を選択して下さい。