甘えについて考える 土居健郎

『人情は依存性を歓迎し、義理は人々を依存的な関係に縛る。義理人情が支配的なモラルであった日本人の社会は、かくして甘えの瀰漫化(びまんか)した世界であった。 土居健郎(どいたけお)『甘えの構造』(弘文堂)』

縦社会から、タメ口社会へと移行しているようにも見えます。

しかし、「親しき仲にも礼儀あり」という要素を踏まえ、適度な関係性を考えていきたいですね。

義理人情に熱い人がいましたね。

慕われる人は、相手にも自分にも厳しくできる人のようです。

でも、厳しいだけでは、人は離れていきます。

しかし、甘いだけでは締まりが出ません。

田中角栄は、中卒ながら、総理大臣まで駆け上がった人です。

学歴こそ中卒でも、とても勉強熱心で、読解力もあったようです。

何かのテーマに行き当たった時に、そのテーマに関する本を爆買いし、それを熟読したと聞きます。

東大や京大卒の官僚と対等にディスカッションするコミュニケーション能力が、秀でていたという証言があります。

また、人臣術に長けていて、必要に応じて、叱責をするという強さを持っていたようです。しかし、それだけではなく、他人が見ていないところで、「さっきは、キツいことを言ってすまなんだ」とフォローもしていたようです。

これが、人の心を掴み、官僚たちの良い動きに繋がったようです。

義理と人情を振り回して、他人を支配していた時代の親分は、もういないでしょうね。それこそ、親分のエゴでしょう。「子分のものは親分のもの、親分のものは親分のもの」などと、揶揄されていましたからね。

しかし、理不尽な時代は、世間から見えないところで続いています。

それは、DVに現れる深刻な社会です。

人間の心の闇に潜む「甘え」は、処理されずに、その人の周囲に悪影響をまき散らしているのです。

これは、過程にも、会社組織にも、宗教組織にも、ボランティア組織にも、潜んでいます。

それに、気づいたら、そこから離れてください。

子どもの場合は、周囲の大人に助けを求めて、公的な支援を受けて下さい。

人間の「甘えたい」という感情があるのは当然です。それが、適切に満たされる必要があります。対象が子どもの場合には、保護者が、適切な方法を見出す必要があります。それが、見つけられないと大人になって苦労することになります。

でも、大人の場合、自分で解決する事も大切なのですね。それが無理と感じるなら、医療機関を頼ってみるのも良いかも知れません。
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