自由を獲得するために パウロ・フレイレ

『自由は、贈り物のように差し出されるものではなく、勝利によって獲得される。それは、常に、そして敏感に、追求され続けなければいけない。それは、人間の外に存在する理想などではなく、神話の世界の観念的なものでもない。自由とは、人間が完成を目指して行う冒険のために欠かすことのできない条件である。 パウロ・フレイレ『被抑圧者の教育学』』

「自由」とは、実に聞き心地が良いことばではありませんか?

しかし、それは、安易に与えられる類いのものではなく、自ら、獲得しに行く必要があるというのが、このフレーズです。

時には、何かを引き換えにする必要が出て来るときもあるでしょう。

でも、元来、人間は、生まれて来たときから自由なはずです。

どうして、それを享受できていないのか? 実に不思議です。

保護や支配など、人間を監視したり、守ったりする世の中ですから、それが、ケースによって不自由だと感じられるのです。

ですから、ある程度、制限付きの自由が無難なのかも知れません。

また、いざ自由を獲得しても、それを満喫する事さえ、人間には難しいのです。

全くの自由は、かえって不自由だと感じるコトもあるのです。

それは、環境によるものか? または、自分の心の中にあるものなのか? を考えてみる良い機会になると思います。

世の中には、ある程度の規律がないと、無軌道になりかねません。

これを、どのように考えるのかは、対話が必要になってきます。

禁止事項だらけの世の中もイヤですが、「どうして、それをしない方が良いのか?」についての情報も大切です。

ほどほどの自由を満喫できる世の中にしていくのも、自分自身の努力が大切なのですね。

パウロ・フレイレ(Paulo Freire, 1921年9月21日 – 1997年5月2日)は、ブラジルの教育者、哲学者。
ブラジル北東部のペルナンブーコ州に生まれる。大学では法律を学び、卒業後弁護士になるが最初の1件で引退。ブラジル北東部の町、レシフェ市で貧しい農村の非識字の農夫たちに、自分たちの境遇を考え、自分の暮らし、生活を変えていく(意識化)力としての言葉の読み書きを教えるという斬新な識字教育を始めて大成功を収める。これが大資本家たちの機嫌を損ね、1964年のクーデターで軍事政府により国外追放になる。
その後は、アメリカを経て、ヨーロッパに渡り、各地の大学で講義。ユネスコの識字教育にも携わる。ブラジルに民主政府の成立後、帰国しサンパウロ市教育長などを勤め、スラムの識字教育を推進した。彼の教育実践から、エンパワメントという言葉が生まれた。
20世紀を代表する教育思想家として、イヴァン・イリイチと双璧をなすと言われることもある。

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