不屈の心 レオナルド・ダ・ヴィンチ
『私は決して障害に屈しはしない。いかなる障害も、私の中に強い決意を生み出すまでだ。 レオナルド・ダ・ヴィンチ『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』(岩波書店)』
このフレーズが記されている著作は、青空文庫で無料公開されています。ご興味がある方は、検索してください。
多才だったと言われるレオナルド・ダ・ヴィンチですが、多く手稿を残しています。
今の時代なら、彼のアイデアは、もっと多く実現されていた可能性があると思います。彼が生きた紀元(A.D.)15世紀は、彼にとっては、早く生まれすぎだったのではないでしょうか?
実に、含蓄があるフレーズです。彼の前進を妨げる「障害」を数多く経験してきたことが窺えます。
それでも、レオナルド・ダ・ヴィンチは、不屈の決意を新たにしたのですね。
実現できなかったアイデアメモ(手稿)を研究しているグループがいます。それをもとに、様々なアイテムを作り出しているのです。好奇心旺盛な研究者たちです。時代を越えて、そのアイデアは共有されている事に感動を覚えます。
優秀すぎる故の悩みを抱えながら、自らの課題に挑む、積極的な姿勢を感じます。
私は、「今ココ」をコツコツと歩もうと強く思わされています。
青空文庫の冒頭部分
レオナルド・ダ・ヴインチの手記
―― Leonardo da Vinci ――
レオナルド・ダ・ヴインチ Leonardo da Vinci
芥川龍之介訳
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おお、神よ。爾は、一切の善きものを、勞力の價を以て、我等に賣り給へり。
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古人を模倣する事は、今人を模倣する事より、賞贊に値する。
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「生」に於て、「美」は死滅する。が、「藝術」に於ては、死滅しない。
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感情の至上の力が存する所に、殉教者中の最大なる殉教者がある。
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我等の故郷に歸らんとする、我等の往時の状態に還らんとする、希望と欲望とを見よ。如何にそれが、光に於ける蛾ひとりむしに似てゐるか。絶えざる憧憬を以て、常に、新なる春と新なる夏と、新なる月と新なる年とを、悦び望み、その憧憬する物の餘りに遲く來るのを歎ずる者は、實は彼自身己の滅亡を憧憬しつつあると云ふ事も、認めずにしまふ。しかし、この憧憬こそは、五元の精髓であり精神である。それは肉體の生活の中に幽閉せられながら、しかも猶、その源に歸る事を望んでやまない。自分は、諸君にかう云ふ事を知つて貰ひたいと思ふ。この同じ憧憬が、自然の中に生來存してゐる精髓だと云ふ事を。さうして、人間は世界の一タイプだと云ふ事を。





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