深刻な顔をする前に 松下幸之助
『われわれはもっと自在でありたい。自在にものの見方を変える心の広さを持ちたい。何ごとも一つに執すれば言行公正を欠く。深刻な顔をする前に、ちょっと視野を変えてみるがよい。それで悪ければ、また見方を変えればよい。そのうちに、本当に正しい道がわかってくる。模索のほんとうの意味はここにある。そしてこれができる人には、ゆきづまりはない。 松下幸之助『道をひらく』(PHP研究所)』
自由を求める人は多いけれど、自由を満喫できる人は少数派です。
世の中、深刻な顔をしている人が多いのも、そのような背景があるようです。
それは、人生が一筋縄ではいかないことを示唆しているのではないかと考えています。
このフレーズは、ものの見方について記していますが、視力についても同じような傾向があります。
人間のピント調節機能は、水晶体という自在なレンズで行われています。
これが、正常に機能していれば、遠くから近く、近くから遠くへの切り替え(ピント調節)も自在で、よく見えるというのです。
しかし、加齢などにより、この機能がだんだん緩慢になる傾向があり、白濁したりして機能しなくなっていくのです。
そうなると、白内障手術が必要で、水晶体の白濁した中身を吸い出して、眼内レンズを入れるのです。
ピント調節の機能には課題があるモノの視力はUPするのです。
これは、物理的な視力の話ですが、心の視力も同じような傾向があるように感じます。
世の中を見回すと、自由自在に動き回っているような人が居ます。その様な人を見ると、羨ましく感じる人も多いのではないでしょうか? 一方、別の見方をすれば、危なっかしいと思う人も居るかも知れませんね。
固定観念という言葉がありますが、自分の感覚で「○○はこうだ!」というものさしができる事があります。
それは、「一つの正解」かも知れませんが、別の角度からの観察があれば不正解なのかも知れません。
世の中の事象は、立体で、しかも、時間による変化もついて回ります。
そのような対象に対して、固定した視点だけでは対応が限定的になってしまいます。
多方向から見る知恵が求められますね。
自分で可能な限り、動き回って観察してみることも必要でしょう。
また、他人の協力を得て、観察の視点を増やしてみることも可能です。
さらに、文明の利器を活用する方法もあります。それは、監視カメラなどです。
何れにしても、多方面から収集した情報を整理整頓して、自在に活用する柔軟性が求められますね。
人生を模索することで、少しでも明るい未来へ、たどり着きたいと考えています。
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