ヨハネの黙示録7章に関するトピックス
◆大患難時代における聖霊の働きについて
大患難時代でも人が救われるのは、聖霊の働きがあるからです。救いの構造は不変で、人間はいつの時代でも『信仰と恵み』によって救われるのです。罪人に救いを与えるのは、聖霊(第三位格)です。
教会の携挙と同時に、聖霊も地から上げられます。歴史をたどると、聖霊が降臨したのは、ペンテコステの日(五旬節)でした。やがて、携挙と同時に、聖霊が地から天に上げられます。つまり、大患難時代における聖霊の働きは、ペンテコステ以前と同じと考えられます。ペンテコステ以前にも人は救われていたので、大患難時代においても人が救われることは、疑う余地のないことです。
◆選びの民に対する神の守り
人類の歴史を通して、【主】は選びの民を守って来られました。
①エノクは生きたまま天に上げられました(創世記5:24)。
②ノアとその家族は、箱舟に入り大洪水から守られました(創世記7章、8章)。
③ロトは、ソドムに裁きが下る前に、そこから取り出されました(創世記19章)。
④イスラエル人の初子は、子羊の血によって裁きから守られました(出エジプト12章)。
⑤二人のスパイは守られ、ラハブもエリコが崩壊する日に守られました(ヨシュア2章、6章)。
⑥大患難時代においては、十四万四千人のユダヤ人たちを守られます。
◆レムナント(イスラエルの残れる者)という概念について
預言者エリヤの時代に、神は七千人の忠実な信仰者たちを残しておられました。
『19:18 しかし、わたしはイスラエルの中に七千人を残している。これらの者はみな、バアルに膝をかがめず、バアルに口づけしなかった者たちである。」1列王記19:18新改訳2017』
現代のイスラエルの残れる者は、メシアニック・ジューたちです。
そして、大患難時代では、イスラエルの残れる者は、十四万四千人のユダヤ人たちです。イスラエルに与えられた本来の使命は、諸国の民を祝福することです。イスラエルは、イエスを拒否した時から、この使命を放棄したのです。大患難時代に、十四万四千人のユダヤ人たちは、この使命に立ち返るのです。創造主である神【主】の御心は、必ず成就するのです。
◆福音について
『神の福音』は一つです。『神の福音』という用語は、新約聖書に8回出て来ます(マルコ1:14、ロマ1:1、15:16、1ペテロ4:17など参照)。
福音は一つですが、時代によって強調点が異なります。救いの方法も一つです。
①信仰の対象は、創造主である神【主】です。
②救いの土台は、キリストの贖いの御業です。
③救いの方法は、信仰と恵みです。
④信仰の内容は、時代と共に変化します。
バプテスマのヨハネやイエスの時代は「御国の福音(the gospel of the kingdom)が語られました。『御国の福音」という用語は、新約聖書のマタイの福音書に3回出て来ます(マタイ4:23、9:35、24:14参照)。
また、『神の国の福音』という用語は、新約聖書のルカの福音書に2回出て来ます(ルカ4:43、16:16参照)。
『御国の福音』=『神の国の福音』です。
メシアであるイエス・キリスト初臨の際に語られた福音は、『御国の福音』です。
バプテスマのヨハネもイエスも、『神の国は近づいた』と宣言しました。神の国(千年王国=メシア的王国)をもたらすために、イエスはメシアとして来られたのです。もし、ユダヤ人たちがイエスを信じたなら、千年王国がすぐに成就し、そこに入ることができたのです。しかし、ユダヤ人たちはイエスを拒否したので、その結果、千年王国が延期されました。教会時代に移行し、異邦人が救われる時代になったのです。
『キリストの福音』という用語は、新約聖書に9回出て来ます(マルコ1:1、ロマ15:19、ガラ1:7など参照)。
また、『神の恵みの福音』という用語は、新約聖書に1回出て来ます(使徒の働き20:24参照)。
『キリストの福音』=『神の恵みの福音』です。
これは、教会時代になってから語られている福音です。その内容は、『イエスを信じるなら天に上げられ、そこで永遠に主とともに住むようになる』というものです。
そして、大患難時代に伝えられるのは、『御国の福音』です。
『24:14 御国のこの福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての民族に証しされ、それから終わりが来ます。(マタイ24:14新改訳2017)』
ここでの『終わり』とは、携挙のことではなく再臨のことです。
携挙は、いつでも起こる可能性があります。それは、ペンテコステ以降の聖徒たちに関連しています。しかし、世界宣教の完成は、大患難時代に起こり、それから再臨が成就するのです。
【主】のしもべたちは、初臨の際と同じようなメッセージを語ります。それは、「キリストは千年王国(メシア的王国)を地上に確立するために、間もなく戻って来られるので、大患難時代の間にキリストを信仰によって受け入れるなら、千年王国(メシア的王国)の祝福にあずかることができる」というものです。
大宣教命令はイエスの弟子たちによって実行に移されました(マタイ28:18~20)。大患難時代においては、十四万四千人のユダヤ人たちが同様の役割を果たすことになるのです。
◆十四万四千人の解釈について
ヨハネが、額に印を押されたユダヤ人の数を聞くと、十四万四千人でした。これは、イスラエル(ヤコブ)の子孫の十二部族からの人数です。ディスペンセーション神学では、十四万四千人という数を、文字通りの数として考える立場を取ります。
異なる見解もあり、象徴的な数と解釈する人は、十四万四千人を教会と考えますが、教会は大患難時代の前に携挙されていますから辻褄が合いません。また、十二部族を教会と同一視する聖書箇所は存在しません。また、別の異なる見解があります。エホバの証人は、これを救われる人の数だと教えていました。信者の数がそれ以上になると、それまでの教理を変更したという歴史があります。
つまり、十二部族、各部族から一万二千人、合計十四万四千人、これは極めて具体的な数字で、字義通りに解釈することが、最も自然だと考えています。
紀元70年のエルサレム崩壊以降、イスラエルの系図が破壊され、ユダヤ人は自分の部族が分からなくなりました。しかし、創造主である神【主】はご存じなのです。
十四万四千人は、【主】の守りによって、そのしもべとして世界宣教に出て、大患難時代を生き延びるユダヤ人であり、救われるユダヤ人は、それ以上に起こされるのです。彼ら以外に救われたユダヤ人は、殉教の死を遂げることになるのです。
◆十二部族の整合性について
この十二部族のリストに、エフライム族とダン族が登場しません。振り返ると、ヨセフからマナセ族とエフライム族が出ました。このリストでは、マナセ族とヨセフ族となっています。でも、ヨセフ族=エフライム族なので、問題はないはずです。しかし、ダン族の場合は、それを加えると十三部族になるのです。
ダン族が省略されている理由について、さまざまな意見があります。
「反キリストはダン族から出るから」とか、「ダン族は、偶像礼拝に走った最初の部族であるから」と言われる見解は、あくまでも主観的な類推に過ぎません。
合理的な見解についてまとめます。
旧新約聖書を通して見ると、イスラエルの部族のリストは29回出ています。その中で、十二部族を越えたリストは一つもありません(J.B.Smith)。聖書の記述は、十二という数字にこだわっています。数を合わせるために、通常は祭司の部族であるレビ族が省かれます。
申命記33章にある『モーセの祝福のことば』では、レビ族が入り、シメオン族が省かれています。エゼキエル47章と48章の千年王国での相続地の描写では、レビ族が省かれています。ダン族が省かれている理由は、数を十二に合わせるためだと考えられます。
土地の所有の視点では、ダン族も千年王国で土地を相続するようになります(エゼキエル48:1参照)。【主】の側の整合性の確認は、やがての時、御国でいたしましょう。
ヨハネの黙示録7:5~8に記された十二部族
『7:5 ユダ族から一万二千人が印を押され、ルベン族から一万二千人、ガド族から一万二千人、
7:6 アシェル族から一万二千人、ナフタリ族から一万二千人、マナセ族から一万二千人、
7:7 シメオン族から一万二千人、レビ族から一万二千人、イッサカル族から一万二千人、
7:8 ゼブルン族から一万二千人、ヨセフ族から一万二千人、ベニヤミン族から一万二千人が印を押されていた。』
※ハーベストタイムミニストリーズメッセージステーション「ヨハネの黙示録(13)~(14)【動画はYouTubeにあります。】」を参照してください。
ヨハネの黙示録第7章各節関連箇所一覧
7:1 黙示録4:1。黙示録9:14-15。黙示録20:8、イザヤ11:12、エゼキエル7:2。エレミヤ49:36、ダニエル7:2、ゼカリヤ6:5、マタイ24:31。黙示録8:7、9:4。
7:2 黙示録16:12、詩篇113:3、イザヤ59:19、マラキ1:11。黙示録9:4。
7:3 黙示録9:4、13:16、14:1、14:9、20:4、22:4、エゼキエル9:4、9:6。黙示録7:3-5、7:8、2コリント1:22、エペソ1:13、4:30。
7:4 黙示録9:16。黙示録14:1、14:3。2列王21:7、2歴代33:7。
7:9 黙示録4:1。黙示録5:9。黙示録6:16。黙示録6:17。黙示録6:11。レビ23:40、2サムエル6:5。
7:10 黙示録12:10、19:1。黙示録5:13。
7:11 黙示録5:11。黙示録11:16。
7:12 黙示録5:14。黙示録5:12。
7:13 黙示録5:5。黙示録7:9。
7:14 黙示録2:22。黙示録22:14、創世記49:11。黙示録12:11、ヘブル9:14。マルコ9:3。
7:15 黙示録7:9。黙示録3:12、11:1、11:19、15:8、21:22。黙示録22:3、1歴代9:33。黙示録4:2。黙示録21:3、出エジプト25:8、エゼキエル37:27、ヨハネ1:14。
7:16 イザヤ49:10。ヨハネ6:35。
7:17 黙示録2:27、詩篇23:1-2。黙示録21:6、ヨハネ4:14。黙示録21:4、イザヤ25:8。




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