その時に備えるマインド02 「わたしの人生なかなかよかったね 藤島ちさと著」
「最高の人生の見つけ方(2007)」は、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演の感動作。共に余命わずかの富豪と自動車整備工が出会い、やり残したことを叶えようとする旅の様子を笑いと涙でつづるストーリーでした。
また、日本でも、2019年10月11日にリメイクされたものが公開されました。
余命宣告を受けたふたりの女性の出会いと交流、珍道中を人間味たっぷりに描く。『千年の恋・ひかる源氏物語』以来18年ぶりの共演を果たす吉永小百合と天海祐希の共演が見もの。監督を務めたのは『のぼうの城』の犬童一心。
その中で、出てくる重要なアイテムが「やりたいことリスト」です。
著者は、看護師としてだけではなく、看取る家族の当事者として、本人と共にクリアしていったドキュメントを記しています。
第2章では、筆者の九歳年下のきょうだいとの葛藤や関係性の過程、そして、体調の変化、心情の変化が良く伝わって来ます。
「生ききった」本人と精一杯ケアした著者とその家族、そのアクションと心情が余すことなく記されています。
ホスピスで迎える事になったその時に、看護師でもある著者が、自身の長女次女と力を合わせて行ったエンゼルケアについても書かれています。
それを読むと、看取る側が癒やされる要素(時間や機会)が非常に大切なことを感じさせられます。
人として生まれ、人として生かされ、そして生ききることの中で、交錯する人間関係と、やがて来る別れの時に、残された人が、どのように心の整理をしていくのが良いのかを見る一例だと感じました。
映画のような、「映える」やりたいことでなくても、自分の身近なことをリストアップして、元気な間に一つでも多くクリアしていこうと思わされます。
血が繋がっていても、繋がっていなくても、人との距離感はたえず変化するものです。
お互いに、居心地が良い距離感を調整することは、大切なのですね。
自分を「生ききる」ことについての一つのケースで、読者自身の意志決定の参考になる内容です。




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