人の変容がどのように表されるか

東後勝明 猫 パフィー

『…変えられた私を見事に証ししてくれたのは、他ならぬ我が家の猫だった。その名もパフィー。…猫にも敬遠され、…どの猫も寄りつかなかった。ところが、ある朝リビングで新聞を読んでいると、パフィーが…私の膝の上にぴょんと飛び乗ったのである。それを見た娘が、「パフィーがパパの膝に乗っている!」と騒ぎ出した。かくして、その猫のお陰で私も少しは変わったらしいと、我が家でも認められた…(ありのままを生きるp35より)』

NHK英会話で、人気講師として活躍された東後勝明さんにも、辛い過去があったそうです。

父の最期のことば『「勝明、お前、出世しろよ!」(p22)』が源泉になり、その理由を聞く間もなく父が他界されたので、根拠は「?」のまま出世まっしぐらだった。

そんな時、娘さんが不登校になったり、妻が病気になったり、自分自身が九死に一生を得るような状況になり、自分の本当の課題に向き合うようになったそうです。

家族旅行と言っても、家族サービスのために、無理矢理、原稿用紙を抱えてとか、猛烈な仕事人間だったようです。

以前は、一切、飼い猫を寄せ付けないオーラを放っていたのかも知れません。

言葉の通じない相手は、雰囲気を察する能力に長けている。

その飼い猫が、今なら、東後氏の膝にのっても大丈夫だと感じたのでしょう。

家族も自らも驚くほどの出来事だったのでしょうね。

毎日の変化は、ナカナカ感じ取れませんが、何かのきっかけを通じてわかる変化があるのでしょうね。