モーセの基本姿勢 謙遜 民12:3
『モーセという人はこの地上のだれにもまさって謙遜であった。(民12:3新共同訳)』
モーセは、十戒の映画で印象的なあの人です。その風貌が本人とどれくらいの差かはわかりませんが、紅海が分かれるシーンのインパクトは印象に残っている人が多いようです。
この人は、生まれてまもなくナイル川に葦で編んだ舟で捨てられます。これは、当時の王の勅令で、「ユダヤ人の子をナイル川に投げ込め」とされたいたからです。
そこに、王女が沐浴に来て発見され、王女の養子として育てられます。これも不思議なコトですが、実母は、乳母としてモーセを5歳まで育てて、王女の元でエジプトの教育を受けます。40歳までエジプトにいましたが、その後、ミデアンに逃亡し、そこで40年間羊飼いとして生活します。そこで、創造主である神の召命を受けて、エジプトで奴隷状態だったユダヤ人を「出エジプト」させることになります。
数奇な人生を歩んだモーセですが、彼は、話すのが難しかったようです。そこで、補佐役に実兄のアロンが選ばれたりしました。
モーセは、並々ならぬ正義感を発揮し、殺人までした人です。その彼が、「謙遜」というイメージは、ほど遠いようにも感じます。
この謙遜とは、「創造主である神に生かされていると自覚できる人」、また、「自分の限界を知り自覚していること」などがあげられます。「ナヨナヨ」とか「ヘコヘコ」している人を謙遜な人と誤解する事がありますが、表面的な弱さではなく、創造主である神に対する心の状態が評価されていると言うことです。
謙遜は、装うことではなく、心の態度の現れなのですね。
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