ヨハネの黙示録ガイド 旧約聖書との関係性
イスラエルにおける中間時代は暗黒時代でした。彼らが願った王政は、500年ほどしか維持できなかったのです。原因は、彼らの不信仰にありました。創造主である神【主】は、義と祝福を提示しましたが、民は欲と快楽を最優先にしてしまったのです。
自主的な王政運営をする事ができなかった中間時代でしたが、属国として、支配者を変えながら生き延びてきたのです。国としては、不信仰な状態でしたが、その中にも、信仰者たちは残されていました。レムナントとも言われる人たちです。それは、いつの時代にも人間には、見えなくて分からないようです。
そもそも、ユダヤ人は創造主である神【主】の選びの民であるのに、どうして、苦難を味わい続けるのかとの疑問があります。
その一つは、「大患難時代に世界中で宣教活動が行われ、世界的に福音が述べ伝えられるためだ」とされています。それは、ヨハネの黙示録7:1-8に記された144000人のユダヤ人大宣教団を意味しています。厳しい情報統制の中で宣教活動が行われるのですが、彼らは、【主】のシルシを受けているので7年間守られるのです。
『3 「私たちが神のしもべたちの額に印を押してしまうまで、地にも海にも木にも害を加えてはいけない。」
4 私は、印を押された者たちの数を耳にした。それは十四万四千人で、イスラエルの子らのあらゆる部族の者が印を押されていた。 ヨハネの黙示録7:3-4新改訳2017』
『14 御国のこの福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての民族に証しされ、それから終わりが来ます。 マタイ24:14新改訳2017』
二つ目は、「ユダヤ人の国家運営の医師や力を打ち砕き、最終的には、残りの者が民族的な悔い改めに至る」ようにという導きのためです。
『すると私は、川の水の上にいる、あの亜麻布の衣を着た人が語るのを聞いた。彼はその右手と左手を天に向けて上げ、永遠に生きる方にかけて誓った。「それは、一時と二時と半時である。聖なる民の力を打ち砕くことが終わるとき、これらすべてのことが成就する。」 ダニエル12:7新改訳2017』
『33 わたしは生きている──【神】である主のことば──。わたしは必ず、力強い手と伸ばした腕、ほとばしる憤りをもって、あなたがたを治める。
34 わたしは、力強い手と伸ばした腕、ほとばしる憤りをもって、あなたがたを諸国の民の中から導き出し、その散らされている国々からあなたがたを集める。
35 わたしはあなたがたを国々の民の荒野に連れて行き、そこで顔と顔を合わせて、あなたがたをさばく。
36 わたしは、あなたがたの先祖をエジプトの地の荒野でさばいたように、あなたがたをさばく──【神】である主のことば──。
37 わたしはまた、あなたがたにむちの下を通らせ、あなたがたを契約のくびきの下に連れて行き、
38 あなたがたの中から、わたしに背く反逆者をより分ける。わたしは彼らをその寄留している地から導き出すが、彼らはイスラエルの地に入ることはできない。そのときあなたがたは、わたしが【主】であることを知る。 エゼキエル20:33-38新改訳2017』
「荒らす者」と記されているのが、「反キリスト」です。それが、世界統一政府の主体であり、その様にしなければ、ユダヤ人が生き延びられないと感じるほど、大患難時代は厳しいのですね。一週は7年間、半周は三年半ということです。これが、7年間の和平条約であり、大患難時代のはじまりなのです。
『26 その六十二週の後、油注がれた者は断たれ、彼には何も残らない。次に来る君主の民が、都と聖所を破壊する。その終わりには洪水が伴い、戦いの終わりまで荒廃が定められている。
27 彼は一週の間、多くの者と堅い契約を結び、半週の間、いけにえとささげ物をやめさせる。忌まわしいものの翼の上に、荒らす者が現れる。そしてついには、定められた破滅が、荒らす者の上に降りかかる。」 ダニエル9:26-27新改訳2017』
『15 あなたがたがこう言ったからだ。「われわれは死と契約を結び、よみと同盟を結んでいる。たとえ、洪水が押し寄せても、それはわれわれには届かない。われわれは、まやかしを避け所とし、偽りに身を隠してきたのだから。」 イザヤ28:15新改訳2017』