畏敬の念は、恐怖心を包み込む 箴言15:16
『16 わずかな物を持って【主】を恐れることは、豊かな財宝を持って混乱するよりも良い。 箴言15:16新改訳2017』
「恐れ」という言葉について考えます。
「相手を恐がりガクブルしている状態」と「畏敬の念を抱きながら相手を尊敬している状態」とあるからです。
ここでは、「恐れる」と「混乱」と言う言葉を対比させています。ある翻訳では「恐れ」と「恐慌」という対比もあります。
「Fire」という言葉が注目を集めています。
FIREとはFinancial Independence, Retire Earlyの頭文字をとった言葉で、日本語に訳すと「経済的自立と早期リタイア」という意味だ。つまり、現在勤めている企業の定年退職を待たずにリタイアし、その状態でも生活費が破綻しないように暮らすライフスタイルのことを指している。
このFIREは大きく、完全なFIREとサイドFIREの大きく2種類に分けられる。完全なFIREとは、労働収入がなく配当や貯金のみで暮らしている状態を指す。配当生活で悠々自適な暮らしのイメージはこちらの完全なFIRE状態に近い。
これを達成したという人が、経済誌に取り上げられたりして話題になります。羨ましく感じる人も居るでしょう。
しかし、経済的に心配が無いという状態は、一つの安心ですね。
でも、お金では、得られないものもあるということも考えておきたいですね。
命や健康、そして、ぬくもりのある時間や環境です。
そして、何よりも大切なのは、いのちです。さらに、その「いのちの源」についても思考をめぐらす必要があります。
人間は、この世に産み落とされた時には、何も持ってきませんでした。そして、この世を去る時も、コインの1枚も持ち出せません。これは、大金持ちも持たぬ者も平等です。
人は、神の前には平等なのです。
ですから、この箴言は、豊かな財宝で混乱するよりも、良いことを奨めているのです。
それは、「【主】を恐れること」であり、わずかな物で十分だというのです。
何かと、混乱が多い世の中ですが、自分が取り乱すことがないように心得たいと考えています。
幸せなお金持ちと、そうではないお金持ちがいるように見えるのですが、お金持ちになるのなら、前者を目指したいですね。
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