避けられないモノ チャールズ・チャップリン
『死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ。 チャールズ・チャップリン』
「不老不死」は、有史以来の人間の悲願なのでしょうね。
しかし、肉体に宿らされている人間には、「生きること、そして、死ぬことはコントロールできない」という現実があります。
死の先がわからないので、死を避けようと必死に考えているのが現状でしょうか?
でも今は、それよりも、生きているのが辛いと感じる人も増加しているようです。
ある人との対話の中で、「もう死ぬ」と繰り返し言うので、順序立てて、モノゴトを整理して対話するように心がけていました。
そうすると、その人の論点は、「この先、どのように生きて行ってよいかわからないので、死ぬ以外に方法が見つからない」という流れが見えてきたのです。
まさに、「生きることが避けられない現実」として、その人にせまっていたのです。
その人は、経済的にもユトリがあり、時間的にもユトリがあったにも関わらずです。一方、自分相応の重荷や希望がイメージできないという現実もありました。
多くの人は、そこまで、生きていることに対して、深刻には捉えていないかも知れませんが、捉え方によっては八方ふさがりに感じてしまうのですね。
そのような状態の人には、「前向き肯定的」と働きかけても逆効果です。
「ない」という現実部分を、いかに共有できるかが大切なようです。
もう一つ、「人生にはそれぞれが避けられないモノがある」という現実をどのように共有し、共感していくかが重要なテーマなのだと考えています。
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