立ち直ったら… ルカ22:32
『しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。(ルカ22:32新共同訳)』
信仰者は、緊急避難的に信仰を忘れたり、忘れたふりをすることがあります。
イエス・キリストは、行動を共にしていた弟子に、そのような兆候があることを分かっていて、それを包み込むように、このフレーズを言ったのですね。
「信仰が無くならないように祈った。」というのは、イエス・キリストが伝える近未来と弟子がイメージする近未来のギャップがあまりにも大きいので、弟子がガッカリして自暴自棄にならないような配慮を感じます。
このギャップとは、イエス・キリストは、「やがての時がある」としているのに対して、弟子は「地上天国の実現」をイメージしていたのですね。
信仰さえ失わなければ、次のステージに対応できるということですね。
それは、イエス・キリストが、十字架に架かって死なれ、葬られ、三日目に復活し、オリブ山から昇天されてからの弟子たちの役割についてです。
立ち直った弟子は、命懸けで、この役割を完遂しました。それで、今日でも十字架の福音が継続して宣教されているのです。
この「あなたは立ち直ったら」というフレーズには、許しの愛に包まれるような力を感じます。たとえ、落ち込むことがあっても、この愛に包まれて立ち直ったら、それぞれの役割に励むことができるのですね。
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