富や順境との付き合い方 アウレリウス
『好運がもたらす富や順境は、素直に受け入れよ。ただしそれを手放すときはしぶるな。 アウレリウス』
お金との付き合い方が、難しい時代になってきたと感じている人が多いのではないでしょうか?
近年、為替相場が激しく変動し、仮想通貨なるモノができては無くなり、安全資産と言われる金(ゴールド)は高騰しています。
いつの時代でも、お金は一人歩きするのもなのかも知れませんね。
うちの近所には、お金は散歩さえしていないと嘆く人もいるでしょうけれど、お金は天下の回りものです。
まずは、自分の生活のために必要な分があればOKですね。
冒頭のフレーズは、皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスの「自省録(講談社)」に記されたことばです。
富や順境との付き合い方の示唆に富んでいると感じます。
それは、基本スタンスが受け身で、「素直に受け入れよ」と記されている点です。
目の前の見たことも無い大金や待遇には、動揺してしまいそうですが、それを受け入れる懐を用意しておく必要があるのですね。
しかし、「それを手放すときはしぶるな。」ともありますので、これに対応するためには、精神的な余裕も大切だと感じます。
「懐は深く、そして、潔く生きる」というのは、「動揺して未練たらたら」という現実的な姿とは、かけ離れています。
でも、いつ訪れるかも知れない「好運」のために、心の備えが大切であるという教訓として受け止めておきます。
マルクス・アウレリウス・アントニヌス(古典ラテン語:Marcus Aurelius Antoninus [notes 1]121年4月26日 – 180年3月17日[3])。ネルウァ=アントニヌス朝では第五代皇帝。五賢帝最後の皇帝。第15代皇帝アントニヌス・ピウスの后妃ファウスティナ・マイヨル(大ファウスティナ)の甥で先帝の外戚にあたり、また大ファウスティナはハドリアヌスとトラヤヌスの傍系血族でもある。(中略)
軍事よりも学問を好んだ皇帝という姿は、彼の著作である『自省録』への評価を通じて今日も維持されている。(中略)
アウレリウスはマルコマンニ戦争の後半から、自らへの戒めを兼ねて思索を綴って著作「自省録」を完成させた。本来は他者に公開するために書いた訳ではなかった為、原文には「自分自身へ」と簡潔な表題が書かれていた。彼は少年期に傾倒したストア派の禁欲主義を生涯にわたって守り続け、これを美徳として価値観の中心に置いていた(以下略)
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