優劣意識について プルタルゴス
『人間は、自分が他人より劣っているのは能力のためではなく運のせいだと思いたがるものなのだ。プルタルゴス 「饒舌について」(岩波書店)』
「運も実力のうち」と言われます。
自分に有利になるような結果になると、周囲からは「持ってるねー」と言われたりする時代です。
このフレーズは、「自分は運がないから劣っている」と考えるクセについての指摘ですね。
「最近、全然当たらない」という嘆きを耳にします。懸賞やくじ引きなどの当選が無く、ガラガラも末等なのだとか。
そういう時期も、人生の中にはあるのかも知れません。
大切なのは、独立性のテーマなのではないでしょうか?
比較すると、「優劣」になりますが、比較しなければどうであっても、自分は自分なのです。
「マウント」という言葉があります。
これは、相手よりも優位に立てたと思い込むことで、自分を支える方法です。
何が何でも、相手よりも、自分を大きく見せたいという意識の表れですね。
「マウント」には、リスクが付き物で、その行動は、周囲に敬遠されますから、その結果が疎遠を招く傾向が高いので、孤立してしまいかねません。
そうなっても、自分の行動が原因だと気づかないこともあります。
そうすると、自分の「運」を強く意識するコトになることが推察できます。
自分の独立性を確保できている人は、その様な行動には出なくて済みます。
周囲がどうであっても、等身大の自分を意識して、それと向き合える人のことです。
自分の事を受け入れて、理解している状態と言った方が分かりやすいのかも知れません。
自分を叩くことなく、人を持ち上げる縁の下の力持ちの役回りを果たせる人です。
その様な人が一人でも居ると、その場の雰囲気が非常に良くなりますね。
そうなると、「運」の方から、近寄ってくるのか、それに気づくことができるようになるのか、「運」を身方につけることができるようになるのかも知れません。
プルタルコス(希: Πλούταρχος、羅:Plutarchus、46年頃 – 119年以降)は、帝政ローマのギリシア人著述家。著作に『対比列伝』(英雄伝)などがある。英語名のプルターク(Plutarch [ˈpluːtɑrk])でも知られる。
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