精錬のための試練 箴言25:4

『4 銀から金かすを除け。そうすれば細工人に、良い器ができあがる。 箴言25:4新改訳2017』

銀と言えば、身近なモノは、銀器です。スプーンやフォークなどがあるご家庭では、曇らせないように手入れをする手間暇がかかります。

ステンレスのものが出回ると、その様な手入れも要らないし、安価だしと言うことで、銀器が少なくなったイメージがあります。

金属は、地中も埋蔵されていますが、塊で埋蔵されている訳ではありません。

下記は、金鉱山の参考サイトです。

鹿児島県北部に位置している菱刈鉱山は、鉱石1トン中に含まれる平均金量が約20グラムという高品位(世界の主要金鉱山の平均品位は3〜5グラム)を誇っており、1985年の出鉱開始以来、安定して金の産出をしています。

https://www.smm.co.jp/corp_info/location/domestic/hishikari/

これによると、1トンの中に含まれる金の成分は、3-5gが一般的で、多いところでも20gという記述があります。つまり、欲しい成分からすると、不純物だらけと言うことです。

これを塊にするためには、製錬の工程を経なければなりません。

不純物が多いと、細工にも、製品にも影響が出ます。また、取引をスムーズにするためにも、素材を均一化しておく必要があります。

この箴言からは、色々な教訓が読み取れます。

それは、人間が創造主である神【主】に造られたのならば、どうして、辛い人生を歩む必要があるのか?

これを理不尽だと訴える声を耳にします。

確かに、この世の中、理不尽に満ちています。でも、人間には、その理由は分かりません。

しかし、その理不尽に感じられる辛さや試練で、人間力が鍛えられているとすると、それが意味を持っていることに気づきます。

一方、順風満帆だと高をくくっていた人生に暗雲が垂れ込めてきたときに、「自分の運もこれまでか」と、あくまでも人生運次第だと決め込みますか?

それとも、腹を括って、気合いを入れ直し、再チャレンジに挑みますか? その差によって、その後の人生が持つ意味が大きく変わるのではないでしょうか?

試練や困難は、避けようとしても、人生のどこかで、遭遇するもののようです。

それをチャンスと捉えられる人には、さらなるチャンスがおとずれる可能性があるのではないでしょうか?

試練困難は、自分自身の人生を磨いてくれるというマインドになるのにも、何らかのマインド転換が必要ですね。

何も、試練困難に向き合うと言う意味は、苦労だけを抱え込むことを指していません。避けられる苦労は避けて良いのではないでしょうか?

それも、人生の選択ですね。

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Posted by dblacks