真の友人になる要素 三木清

『同じ職業の者が真の友人になることは、違った職業の者の間においてよりも遥かに困難である。 三木清『人生論ノート』(新潮社)』

「同病相憐れむ」と言います。

それは、同じような体験を共有することにあります。それが、お互いのストレスの緩和に繋がれば、良いコミュニケーションと言うことになります。

全くの他人とファーストコンタクトする最強の状況は、何かの困難を共有している時が、一つあげられます。

バスが来ないとか、タクシーが来ないとかの状況で、待ちぼうけをしている時に、「何でこんなに来ないの?」という話題で、他人同士が盛り上げることがあります。

お互いのプライバシーを侵害しない、共通の話題が最高のコミュニケーションツールでもあると考えています。

冒頭のフレーズですが、それが、同じ職業だとどうなるか? という問いです。

商売敵という考え方をすれば、確かに困難なのかも知れませんね。

技術的に、切磋琢磨するという関係性か、人間的な繋がりの相性が良くないと成立しないと考えられます。

三木清は、不可能とは言ってません。困難と言っています。

人生は、誰に向き合うか? 何に向き合うか? の決断があります。

その向き合い方の質も、熟慮が大切だと感じています。

その向き合い方が、シックリする相手ならば、同業者でも、良い友人になれる可能性があるでしょうね。

良好な関係性は、無理矢理に作り出すものではなくて、お互いに向き合えた結果がそうなると考えた方が良さそうです。

片想いの寂しさもありますが、それは、より良い人生を呼び込むための大切なステップです。

人生の色々な経験、色々な想いが積み重なってこそ、奥深さが厚みを増し、人間としての存在感が成長していくのだと考えています。

良好な人間関係は、人生の彩りを豊かにしてくれる事でしょうね。

三木 清(みき きよし、1897年(明治30年)1月5日 – 1945年(昭和20年)9月26日)は、(西田左派を含めた上での)京都学派[1]の哲学者、評論家。法政大学法文学部教授。京大哲学科卒。西田幾多郎・ハイデガーに師事。留学中にパスカルを研究、帰国後『パスカルに於ける人間の研究』(1926年)を刊行。戦時中に治安維持法違反で保釈逃走中の知人を支援したことで逮捕拘禁され獄死したが、著書『人生論ノート』(1938年)はロングセラーになった[2][3]。

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Posted by dblacks