教養は培養 和辻哲郎
『教養は培養である。それが有効であるためには、まづ生活の大地に喰ひ入らうとする根がなくてはならない。 和辻哲郎『偶像再興・面とペルソナ 和辻哲郎感想集』(講談社)』
教養は大切です。
それをどのように培うのかについて示唆されているフレーズです。
一番注目するべきは「根」だと言うのです。
人間で分かりやすくするならば、「腸」という事ですね。
肉体を養うためには、栄養が必要不可欠です。
どれだけ、良いモノを食べたとしても、胃で分解し、腸で吸収しないならば、身になりません。
これは、最近のアレルギーの研究でも、腸環境に注目する傾向があります。
これが、丈夫なら人間的な生命力の基礎は盤石です。
もう一つは、身体に必要な栄養をいかに取り込むかという課題ですね。
毒を取り込んで、腸から吸収してしまえば、身体に悪影響が出ます。
これは、要注意です。
それと同様に、教養の根っこについても、考えてみる必要があります。
「生活の大地に」とあるのは、大切な根っこを下ろす場所です。
興味本位で動けば、的外れになってしまうかも知れませんね。
本当に必要な養分があるところに、根っこを下ろす必要があります。
その様分を生かして、培養していくのです。
洗脳とか、純粋培養とか、培養の方向性への懸念も付き纏います。
なるべく、自由意志を阻害しないカタチの、培養に務めたいモノです。
教養は、一朝一夕には行かないモノだと思いますが、一生かけるつもりで培っていきたいと考えています。
googleで検索すると以下の表示がでてきます。
きょうよう【教養】
学問・知識を(一定の文化理想のもとに)しっかり身につけることによって養われる、心の豊かさ。
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